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24日、ドイツのLCC(格安航空会社)ジャーマンウィングスのエアバスA320型旅客機墜落事故の原因が、副操縦士のアンドレアス・ルビッツ(28)が故意に墜落させた可能性があると検察当局によって発表された。現在、ルビッツ操縦士の自宅が捜査されているが、詳しい動機についてはまだ不明だ。
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事故の原因のひとつとして、01年の米同時多発テロ後、強化された操縦室へのセキュリティシステムが裏目に出たことが指摘されている。機長がコックピットを出た後に副操縦士が、セキリュリティシステムを悪用し犯行に及んだとみられているためだ。もし、誰かが操縦室で監視を行っていれば、墜落を防げた可能性が高い。
24日に発売された雑誌「Newsweek」(CCCメディアハウス)に掲載された、「コックピットからパイロットが姿を消す日」という記事によれば、50年代には機長と副操縦士以外に、航空機関士、航空士がいて、操縦室は4人体制で運航がなされていたという。ところが、自動操縦システムなどの技術が発達するにつれて、操縦室には2人しかいないのが通常となった。今後、さらに自動化が進めば、パイロットが1人になる可能性もあるそうだ。さらにこの自動操縦システムについても、開発時にバグが生まれることや、それによって予期せぬ動作が事故につながることも指摘されている。
また、この事故を巡ってはLCC(格安航空会社)などで運用されるエアバスA320型旅客機との因果関係がネット上で指摘されている。昨年12月に起きたジャワ海に墜落した航空機事故もA320型旅客機だったためだ。航空情報に詳しいA氏に話を聞いた。
「まず、LCCは機材を統一することでコストの削減をしているケースが多いです。整備士による点検・整備をする時間も短縮できますし、パーツなどが壊れても早急に調達できるという利点があるのです。また、A320の機材は日本のLCCでも使用されていますが、統計的に見て"安全性が低い"ということはないでしょう。それよりも、自動操縦への依存度が高くなればなるほどパイロットの質や判断能力が落ちて緊急時に対応できないことが不安視されています」(A氏)
今回の墜落事故は故障やミスではなく「意図的」に墜落させた疑いがもたれているが、自動操縦システムなどの進歩した技術にどこまで頼るかという議論を含め、航空機のセキュリティについて改めて見直す必要があることは間違いなさそうだ。
※画像は「Wikipedia」より