社会そのほか速
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2011年の日本デビューから4年。念願の地・東京ドームのステージに、SHINee が立った。昨年、日本オリジナル3rdアルバム『I’m Your Boy』を携え20か所30公演に及ぶ全国ツアーを敢行。そのスペシャルバージョンとして14日と15日の2日間で行なわれたのが、『SHINee WORLD 2014~I’m Your Boy~Special Edition in TOKYO DOME』と題し両日で10万人を動員した、初の東京ドーム単独公演。グループカラーであるパールアクアグリーンのリストバンド型ライトの光が客席を埋め尽くす中、前日に引き続き2日目も、彼らは最強のエンターテインメントショウを繰り広げたのである。
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アーバンなR&Bや軽やかなポップ、ソウルフルなバラードまで、それぞれの声色を活かした抜群の歌唱力。シーンによって力強さ、しなやかさ、色気を使い分け、チームワークも抜群のダンススキル。デビュー前から東京・代々木競技場第一体育館での単独公演を成功させている実力派は、東京ドームという大舞台であろうと怯むことはない。メインステージはもちろん、ムービングステージやランウェイ、センターステージ、アリーナ後方のサブステージ、アリーナをぐるりと移動するトロッコも使ったダイナミックでエモーショナルなパフォーマンスに、オーディエンスの高揚もいきなりトップギア状態。曲中のコールはまるで地響きのようだし、序盤から凄まじい一体感だ。
最初のMCでは、キーが「デビューからずっと目標にしてきたステージに立っています!」と言うと、「やったー!」とメンバーみんなで子どものように歓喜。オンユとテミンが後で披露するキーのソロをネタばらししてしまったりして、ストイックな表現者から一転、トークともなれば屈託のない笑顔を見せてくれるなんて、ギャップに萌えてしまうではないか。
デビュー曲「Replay-君は僕のeverything-」では、まだあどけなさの残る過去の映像と、リアルタイムの映像がシンクロ。「Bounce」ではステッキを使ってミュージカル仕立てのパフォーマンスを、「Evil」では黒い目隠しをしたままダンスをするという驚異の技を見せて、瞬きする間も惜しい。
「今、僕たちが東京ドームの舞台に立っているのは夢のようです」(ジョンヒョン)
「デビュー前から今日まで、いろんなことがありました。嬉しいことや辛いこと、たくさん経験してきました」(オンユ)
「でも、僕たちはずっと一緒にいます。家族のような大切な存在です。だからこそ、大きな壁を乗り越えてきました」(ミンホ)
「SHINee WORLDのみなさんは、いつも僕たちを応援して支えてくれます。その気持ちは、僕たちにパワーをくれます」(キー)
「SHINeeはもっと頑張って成長していきます。みなさん、ついてきてくれませんか?」(テミン)
というのは、「Colors of the season」の前に聞けたメンバーの言葉。お互いを思いやり、ファンへの愛と感謝を忘れない彼らのひたむきな想いに、グっとこないわけがない。
キーがDJプレイでアオった「Fire」では、アパレルブランド『PHILIPP PLEIN』とコラボして、人気モデルたちやメンバーがランウェイをウォーキング。ファッションアイコンとしての存在感も見せつけた後は、ソロコーナーへ。グリーンのスーツに身を包み、韓国で発表したソロアルバム『BASE』から「Deja-Boo」を余裕の笑みでスタイリッシュに歌い、踊ったのは、伸びやかな声の持ち主・ジョンヒョン。テミンのピアノ伴奏(これがまた見事!)で徳永英明の「レイニーブルー」を美しく歌い上げ、最後には感極まったのか涙を浮かべたオンユ。未発表のオリジナル曲「Born to shine」を挑発的な表情と衣装で歌ったり、途中でファンをステージにエスコートしたりといろいろ驚かせたキー。女性バレエダンサーと華麗に舞ったかと思えば、「ケラケラじゃんけん」で大勢のエキストラとコミカルに盛り上げるというまさかのコントラストを見せたミンホ。韓国でリリースしたソロアルバムに収録の「Danger」を披露、前髪を上げたワイルドな風貌でモデルガンを手に鍛え上げられた肉体美でも熱狂させたテミン。天は二物を与えずという言葉があるが、彼らにはまったく当てはまらない。なんて多芸多才な5人なのだろうか。
トロッコに乗り込んだ「Perfect 10」では全国のゆるキャラがずらりと登場し、群馬県のぐんまちゃんに抱きつくキー、静岡県三島市のみしまるこちゃんに「好き」と告白するテミン。オーディエンスの熱烈な声援を浴び、「みんなの表情や心が……♪あったかいんだからぁ♪」とクマムシのネタで息もピッタリだったオンユとミンホは、なぜかハイタッチ。「バンドと作るSHINeeのライヴ、カッコいいでしょ?」と自信をのぞかせたジョンヒョンも「かっちりとしたスーツに着替えたことだし、(センターステージに)行くでござる!」と意気込んだりと、みんな楽しいテンションだ。
3月11日にリリースした新曲「Your Number」では、歌とダンスでひと目ぼれした男性の気持ちを表現。オトナなSHINeeでドキっとさせてくれた後は、「JULIETTE」「Ring Ding Dong」と、SHINeeを象徴するエレクトロファンクなダンスチューンをたたみかけ、27曲目の本編ラストに至るまで、彼らの歌力と躍動が輝きを失うことはなかった。
そして、アンコール。総勢40名のフルオーケストラの壮大な奏でに彩られた「LOVE」で、一人ひとりが手に持つカラーカードによって観客席に「WE LOVE SHINee」の文字が大きく浮かび上がるというファンからのサプライズプレゼントに、涙が止まらないジョンヒョンとキー。二人の肩を優しく抱く、オンユ、ミンホ、テミン。辛いときも楽しいときも、この5人だから、ファンの愛があったから頑張ってこられたのである。
「みなさんのおかげで、本当に楽しかったです」(オンユ)
「ライト、きれいだなぁ。みなさん、本当にありがとうございます」(ジョンヒョン)
「次のステージのためにもっと頑張るので、最後の最後までついてきてくれませんか?」(テミン)
「今日はついに夢が叶いました。そして、また新しい夢ができました。みなさんと一緒にいたいです、ずっと。愛してる!」(ミンホ)
「正直、不安もあったけどこんなにたくさん来てくれて、愛してくれてありがとうございます。SHINeeはこれからなので、見守って応援してください」(キー)
大きな夢を叶え、あらためて想いを言葉にした5人。ここからまた、彼らの新しい物語は始まる。メンバー同士はもとより、ファンとも強い絆で結ばれたSHINee。彼らの未来は、まさに光り輝いている。
文/杉江優花