社会そのほか速
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ステージ上部にはドクンドクンと鼓動する巨大な心臓。そこへカプセルに入った6人が現れステージへと飛び出し、「傷つく準備はできている」でライヴはスタート。韓国の音楽番組で初めて1位を獲得した「呪いの人形」では、メンバーが代わる代わる骸骨の形をした杖を持ってパフォーマンス。火柱がステージを覆い、ダークな世界に引き込んだ。今回のコンセプトライヴの印象は、謎の男が支配する世界が舞台となっていて、VIXXのメンバーがその男に仕えるサイボーグ…といったところだろうか。ライヴ自体がひとつの物語になっている。もともと、作品を発表するたびにガラッと印象が変わるコンセプトを打ち出してきたVIXXらしく、凝っているうえに徹底した演出だ。
笑顔で終えたVIXX横アリ公演
「お久しぶりですね。てへ(笑)。皆さんに会いたかったです。皆さんも会いたかったですか? (歓声を聞いて)本気?」(エン)
「うまく言えないですが、胸がいっぱいです」(レオ)
「STARLIGHT(ファンの名称)の声を聞くだけで、頑張れます」(ケン)
と、最初のMCが7曲披露した後というのも、ストーリーの世界に踏み込んでもらいたかったからなのだろう。
そのストーリーのなかにはソロコーナーも用意。トップバッターのホンビンは、ポップアップで大きくジャンプして登場。映像に飛び込んだかと思えば次にまた飛び出してきたりと、二次元と三次元えお行ったり来たりのステージを披露。ラビは金のスカルを背景に、king of Rapperばりに自信たっぷりに自作曲をパフォーマンス。ヒョギはピアノの弾き語りからダンサーとセンターステージへ移動。女性ダンサーとの絡みも交えつつ軽快にステップを踏んで、ファンの悲鳴を誘った。最後はジャケットを脱いで「愛してる」という言葉と共に客席へバラを投げ入れ、ロマンティックに魅せた。ケンは天を突き抜けるような迫力のアカペラを披露。ダンスなしの歌声のみでメインボーカルの力量を発揮した。このケンのソロにはメンバーも感動した様子で、口々に絶賛。褒められたケンはピースをしたり、泣く仕草をして照れ隠ししていた。レオは、黒の3ピースというジェントルな装いで軽やかにステップを刻みながらドラマティックに歌唱。彼もメインボーカルらしく、伸びのあるキレイな高音を聴かせてくれた。ソロのトリを飾ったのは、リーダーのエン。ステージ上部に体育座りの状態で現れ、途中で鎧のようなジャケットを着用する早着替えも取り入れた、“分裂”を意味するパフォーマンスをみせた。メリハリの利いたソロコーナーだっただけに、今回彼らのライヴを初めて観た人たちにも各メンバーの個性が伝わったに違いない。後半は「ハイド」「Error-Japanese Ver.」と人気曲で畳み掛け、歓声の大きさも最高潮に。「奇跡(Eternity)」ではセクシーなウェーブダンスでファンを魅了した。
「皆さんのハート、まだドキドキしていますか?」。大きなハートマークとともにビジョンに映し出されたメッセージにファンが呼応し、その歓声でハートがグングン充電され、100%になったところでアンコールへ。韓国で音楽番組8冠を記録した最新曲「別れの公式」ではこれまでと一変、愛らしいダンスで可愛さ全開。エンとホンビンがじゃれあうなど、メンバーの仲の良さがところどころで見られた。ステージからサインボールを客席へ投げるほか、スタンド席に降りてハイタッチはもちろん、エンはしばらく一角の客席の前から動かなかったりとファンサービスもたっぷり。
「みなさんの応援のお陰で、このように大きな会場で公演ができるようになりました。これから日本語も一生懸命勉強します」(ホンビン)
「今日はいい思い出ができました。これからも一緒にいい思い出をたくさん作りましょう」(ラビ)
「幸せな時間をありがとうございました。ずっとずっと一緒にいられたら嬉しいです」(レオ)
「いつもVIXXの隣にいてくれたら嬉しいです。STARLIGHTがいてくれるからVIXXがいるんだと、いつも思ってます」(ケン)
「まだまだ未熟な僕たちですが、ファンのみなさんにいい音楽とステージでお返しができるVIXXになるので、信じて見守ってください」(ヒョギ)
「これからも側にいてくれますか? (小指を立てて)約束。僕も皆さんの側にいます」(エン)
変化することを厭わず、魅力へと昇華させることができるVIXXが、今後どんな姿で活動してくれるのか。日本オリジナルのコンセプトにもぜひ挑戦してほしい。
文/洲崎美佳子