東日本大震災から４年となった１１日、ＡＫＢ４８グループのメンバーが３県（宮城、岩手、福島）の被災地を訪問してミニコンサートなどを行った。
　　ＡＫＢ４８グループ総監督高橋みなみ（２３）は岩手・釜石を訪問した。イオンタウン釜石で１０００人を前にライブを行った。釜石市の人口は、現在約３万６０００人。昨年３月、市が誘致した同ショッピングモールが完成。さらに１９年ラグビーＷ杯開催地に決まるなど、復興の追い風が吹いている。高橋は「Ｗ杯開催決定で、もっと釜石を訪れる人が増えると思いますし、すごく人々の活力になると思います」。
　　１２月にグループを卒業する。「ＡＫＢ４８としては最後の３月１１日になりますが、来年以降も、高橋みなみとして訪問を続けていきたいです。震災以降に生まれた子たちも見に来てくれた。未来に向けて震災のことを伝えていければ」と話した。陸前高田市から駆けつけた男性（２７）は「今日は人生観が変わりました。Ｗ杯が決まって盛り上がっているので自分たちも前向きに頑張りたい」と話した。
　＜ＡＫＢ４８グループと３・１１直後プロジェクト＞
　　▼１１年３月１１日　東日本大震災が発生。同日に復興支援プロジェクト「誰かのために」発足。
　　▼１２年３月１１日　東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場など全国４カ所で特別公演開催。
　　▼１３年３月１１日　４８グループ６０人が被災地１０カ所でライブ開催。各劇場で特別公演を実施。
　　▼１４年３月１１日　東北３県３カ所、各劇場を中継で結び「掌が語ること」を４８グループ２６６人で歌唱。