社会そのほか速
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昨年、流行語大賞こそ取り損ねたが、「♪もしかしてだけど~」の歌ネタで大ブレークした、どぶろっく。この3月4日には、関根勤初監督映画「騒音」の映画主題歌として書き下ろした「テカる星屑達」がカップリングされたニューマキシシングル「新○○な女」をリリースし、“歌手活動”は順調。だが、肝心の“芸人活動”では強力なライバルの出現で、以前の勢いがまったくなくなり大ピンチに陥っている。
そのライバルが「♪あったかいんだからぁ」で大ブレークしたクマムシだ。いまや「歌ネタ芸人」は彼らの代名詞になり、メディアに露出しまくる彼らに押され、年末年始ごろには出演しまくったテレビ番組も取って代わられ、どぶろっくのテレビ出演回数が激減してきた。
ただ、彼らにとってピンチは今回だけではない。昨年7月、歌担当の江口直人が特定外来生物のカミツキガメを無許可で飼育し、外来種被害防止法違反の疑いで書類送検されたことで、テレビ局はどぶろっくの起用に二の足を踏み、仕事が減ってしまった。
「下ネタ禁止という事務所の方針で、彼らは深夜帯以外は下ネタを抑えていました。しかし、事件を境に本来の持ち味だった下ネタを解禁し、人気回復。さあこれからっていう時だったのに、クマムシが大ブレークしてしまった」(関係者)
実は、どぶろっくの2人が迎えたピンチはそれだけではない。結成2年後の06年には一度、コンビを解散している。
福岡大学を卒業した江口はミュージシャンを目指していたが、挫折。保育園から大学まで同級生で、やはり役者への道をあきらめた森慎太郎を誘ってお笑いコンビ結成。しかし簡単に芽が出るわけもない。コンビを解散し江口は再び音楽の夢を追いかけたが、再挫折。翌07年再結成。08年に出演した「あらびき団」(TBS系)をきっかけに、人気が出始めた。だがそれもクマムシがブレークするまでは、だった。
「ゆず、福山雅治、桑田佳祐など一流ミュージシャンが彼らのネタを絶賛しています。中でも福山と桑田はその才能に嫉妬し、“俺もあんな歌が作りたい”とまで語っているほど。江口がまた色気を出して“ミュージシャンを目指す”なんて言いだす可能性が出てくるかもしれません」(芸能ライター)
クマムシ人気に歯噛みする思いだろうが、歌のうまさも「芸人にしては」というただし書き付き。ヤマっ気を出して、またミュージシャンを目指したら、もしかしなくても失敗する。