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どん底フジテレビをさらに窮地にする、めざましテレビの凋落

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どん底フジテレビをさらに窮地にする、めざましテレビの凋落

 どん底フジテレビをさらに窮地にする、めざましテレビの凋落

 視聴率低迷を続けるフジテレビ。週プレが男女300人に行なったアンケートでも、「好きな番組が特にない」と答える人が半数を超えるなどフジに対してネガティブなイメージを持つ視聴者が多いという結果となった。
 
 そんな窮地にあるフジテレビをさらに追い込みそうなのが、朝の情報番組『めざましテレビ』の人気に陰りが見え始めていること。ある中堅局員が語る。
 
 「『めざまし』は2014年の年間平均視聴率で10.2%を獲得。同時間帯の視聴率で6年連続となる民放トップに輝いたんです。うちの希望の星であり、最後の牙城とも言える番組なんですが…今年に入ってからライバルの『ZIP!』(日本テレビ)に負ける日も増えてきている。このまま朝番組まで日テレに後れを取ることになれば、失地回復なんて夢のまた夢」
 
 視聴者離れが始まっている要因を、元フジの長谷川豊アナはこう分析する。
 
 「僕は毎朝『めざまし』を見ているのですが、メインMCだった大塚範一(のりかず)さんが病気で降板されて以降、少々、内輪ウケが度を越すように見える日も増えています。企画もマンネリ化しており、視聴者の方にも飽きられ始めているのかもしれません」
 
 また近年、レンジャーズ・ダルビッシュ有との密会が報じられた加藤綾子アナや、西武・金子侑司(ゆうじ)との熱愛が発覚した三田友梨佳アナなど女子アナが取材対象者と親密になるケースが増えているのも気がかりだという。
 
 「僕がフジにいた頃は、若い女子アナに『取材相手と一線は越えるな』とキツく言う誰かがいたもの。けど、今はなし崩しになっています。気持ちはわからなくもないのですが、ニュースに『公平性』という観点から信頼がおけなくなってしまいますから。やはり一線を引いたほうがいいでしょう」(長谷川アナ)
 
 上智大学文学部新聞学科の碓井広義(うすいひろよし)教授(メディア論)もこう苦言を呈する。
 
 「激戦区といわれる朝番組の中で、『めざましテレビ』は20年以上続く長寿番組。リニューアルはしているものの全体的に息切れ感が出てきています。その点、日テレは歴史ある『ズームイン!!SUPER』を打ち切って、『ZIP!』をスタートさせた。時代に即した番組を作っているかどうかが、両局の明暗につながっているのでしょう」
 
 朝の情報番組は局の顔ともいえる。その人気をどう立て直すかが、フジ復活の行方を左右しそうだ。

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