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3月8日に、梨花(41)がスタイルブック『MY NAME IS…RINKA AtoZ DICTIONARY』(マガジンハウス)をリリースした。この本、予約受付の段階から人気で、発売から一週間近く経過した3月13日現在、Amazonベストセラー商品ランキングの「タレント写真集」「タレント本総合」「演劇・舞台」部門で1位に君臨している。
私服・私物、私邸のインテリアに家族写真など、素顔を余すところなく公開したこの本は梨花にとって渾身の一冊で、発売日前後はプロモーションのためにあらゆる媒体に出尽くした。結婚してから随分遠ざかっていた、テレビバラエティにも久々に姿を見せた梨花。しかしかつて、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で「乳首クンピ♪」とおどけていた頃とはまったく芸能界のポジションが違う。オシャレなライフスタイルで超人気・憧れモデルナンバーワン、という、ママタレント業界での最高峰に今の彼女は位置している。
◎「180度変わった」アピが強烈
梨花といえば、バラエティ出演機会の多かった頃は「男運が悪い」「恋愛依存症」ネタが鉄板だった。自身の恋愛を赤裸々に綴った著書も出しており、遠距離恋愛をしていた当時、「半年は仕事/半年は恋愛」と一年をきっぱり分け、恋愛に没頭している最中はどんなに条件の良い仕事、ステップアップにつながる仕事のオファーが来ても断ってしまっていたと明かしている。しかし現在の夫と入籍し、愛息子に恵まれた今は完全に恋愛への執着から解脱したという。今の彼女は「息子命!」を至るところでアピールしている。
3月9日に出演した『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で、旧知の仲であるSMAP中居正広に「子育てとかちゃんとやってるの? 僕の知ってる梨花さんは、恋愛で頭がいっぱいだったイメージ(笑)」と聞かれた梨花は、「だから今は子供でいっぱいなの!」と笑い飛ばした。梨花といえば、有名Jリーガーとの交際時に生放送で出演予定だったテレビ番組をドタキャンしてデートに行ってしまった話が有名。刹那的で情熱的な恋愛至上主義だった。彼氏との連絡が少しの時間でも途絶えると不安でいっぱいになってしまうタイプだったが、かつての束縛体質が嘘のように、たまに夫が出かけて帰りが遅くなっても「平気」になったそうで、「夜中の2時3時とか、ある程度遅い時間になったらもう帰ってこないでほしい」と笑うほど。
『MY NAME IS…RINKA AtoZ DICTIONARY』でも、ことあるごとに「子供を産んで、私は変わった」という記述が頻出。とにかく「もう昔の梨花ではない!」ということらしい。それを何度も、何度も口に出して伝えたくなるほど、彼女は現在の自分になれたことを誇らしく思っているのかもしれない。同時に、「今は弱い貴女も、変われるよ!」という読者・梨花ファンへのメッセージでもあるだろう。
出産と育児によって変わった部分はもちろんあるだろうが、信頼できるパートナーに恵まれたことも大きいのだろう。結婚し、家族ができたことで「最弱で弱虫だった私が最強になった」と述懐する。カレのことを梨花は心から本当に信用しており、自ら築き上げた家族をかけがえのない大事なものと断言する。3歳の息子は平日日中はプリスクール(英語保育を行う保育施設。託児時間は短め)に通うが、毎週月曜はパパが送り迎えおよび家庭保育を担当し、梨花は「思う存分、自由を満喫する」日なのだという。毎週月曜だけは遅くまで仕事をしても、友達と外食を楽しんでも一切問題ないとのこと。彼女にとって一番のヒーローは旦那さんだと明言しており、ご主人は梨花のことを大事にし、「自慢に思ってくれている」のだという。ちなみに息子は現在、サッカー教室にも通っているそうだ。
◎梨花、気難しい素顔
梨花といえば、率直な物言いも特徴的。良く言えば素直なのだが、ある意味、不躾だったり失礼だったり、掟破りだったりもする。一方で、ファッションへのこだわりは人一倍強く、徹底したセルフプロデュースを貫く。それゆえ、仕事現場での衝突は日常茶飯事。創刊からレギュラーモデルとして出演し続けていた女性向けファッション誌『GLAMOROUS』(講談社/休刊)では、編集スタッフと度重なる衝突の末にレギュラーを降板していた。紆余曲折を経て、同誌休刊直前号の表紙を飾ることになった際には、「何度と喧嘩して離れては戻る…まるで恋人みたいな事もした」と自ら明かしていた。その最終号の仕上がりにも不満があったようで、「こんなんでいいの?」とSNSを通じて怒りをぶつけていた。協調性に欠ける面があるのも事実だろうが、裏を返せばやはり、こだわりの強さや仕事への情熱が彼女をそうさせているのかもしれない。
また、一時はモデル業のオファーが激減し、バラエティ進出していたことは先述の通りだが、「SWEET」(宝島社)最盛期と共にモデルとして大ブレイクした梨花。同時に何誌ものカバーを飾る売れっ子ぶりで、テレビでは「超人気モデル」として密着系ドキュメンタリーが何度も企画されたものの、すべて頓挫してしまったという。
社交的ではなく人付き合いも得意でない、気難しい性格は、梨花本人が一番よく自覚していた。だが、結婚と育児によってそれは少しずつ緩和されてきたそうで、今はママ友との付き合いも楽しく、何より自分に自信を持てたことで他者との向き合い方もわかってきたようだ。そんな今の梨花だからこそ、ますます多くのファンに支持され、憧れられる対象になったのだろう。
プロデュースするショップ「MAISON DE REEFUR」のリニューアルを4月に控えているが、2015年上半期の仕事を終えたら「少し仕事をセーブして、日常生活を大事にしたい」と様々な場所で明言している梨花。おそらく長男がお受験を控えていることも関係しているだろうが、そんな彼女の姿勢も「あれもこれも」と欲張り過ぎていない感じにうつり、既存のファン以外からもおおむね好感度が上昇している。40代を過ぎてシワは目立つようになったが、ジェーン・バーキンのようなチャーミングな年の取り方をしている彼女は、50代、60代になってもファッション業界をリードしていってくれるに違いない。
(御崎サキ)