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NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の視聴率が10%前後をウロウロし、自己ワーストを更新するなどパッとしない。主演の井上真央が「私の力不足」と苦しい胸中を語ったほど。大河ファンは、5月3日から放送される後半の第2部に期待するしかない。
その第2部で幕末のキーマンともいえる坂本龍馬役を任されたのが伊原剛志。昨年、人気を博したNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」で、主人公・花子の父親を演じ好評。4月スタートのドラマ「医師たちの恋愛事情」(フジテレビ系)にも出演するなど、俳優業は絶好調だ。
「龍馬役は福山雅治や木村拓哉など、もっとサプライズの大きいキャスティングじゃないとテコ入れにはならない、と冷めた見方をする声もあります。でも、女性ウケの良い福山やキムタクを起用して果たして視聴率が上がるかどうか。大河はもともと女性より男性のファンが多い。『花燃ゆ』はすでに女性ファンを狙った、派手なイケメン揃いのキャスティングをしてコケているのですから、後半は武骨でオトコっぽく、男性ウケもいい伊原さんを起用したのは正解だと思います」(テレビ誌編集者)
伊原はドラマのみならず、映画でも活躍中。クリント・イーストウッド監督作「硫黄島からの手紙」(06年)で演じたバロン西役も印象的だったが、4月3日にアメリカで公開された紀里谷和明監督の「LAST KNIGHTS」では名優モーガン・フリーマンらと共演。また、4月公開の「阿修羅城の瞳2003」や6月公開予定の「ストレイヤーズ・クロニクル」にも出演。年齢が上がるにつれて活躍の場が減る俳優が多いなか、伊原は五十路を越えてなお売れまくっている。
1963年、福岡県北九州市生まれ。4歳のときに一家で大阪に転居。府立今宮高校時代に両親が離婚。父と弟の3人で暮らした。
「子供の頃からとにかく負けず嫌い。高校時代は数学教師にクラスメートの前で恥をかかされたことに発奮し、100点をとって見返したこともあるそうです。体育教師に憧れていたが役者志望になり、居酒屋のバイトで金をため、高校卒業後に上京。JAC(ジャパンアクションクラブ)に入団し、舞台のオーディションなどでチャンスをつかんだ。いい役者になりたいという一心で、スタッフらと衝突することもしばしば。今も演じることに真剣で必死。映画を作りたいという夢もある。役者業への“ガツガツ感”が伊原さんの魅力であり、原動力なのでしょう」(芸能ライター)
子供時代、お金に苦労した経験からか金銭感覚はしっかりしていて、実業家としても活躍中。…