大橋巨泉を司会に迎え、1983年から1990年まで放送された伝説のクイズ番組『世界まるごとHOWマッチ』（MBS／TBS系ネット）が、25年ぶりに一夜限りの復活を果たす。当時ナレーターを務めた小倉智昭が、今回は司会とナレーターを兼任。3月22日（日）22時より放送される『日本まるごとHOWマッチ』の収録が15日に都内スタジオで行われ、小倉とアシスタントの八木亜希子が感想を語った。
　
　「せーの、HOWマッチ！」というかけ声で、世界各国のさまざまな商品やサービスの値段を当てていく同番組は、最高視聴率33.8％（ビデオリサーチ・関東地区調べ）を記録するほど一世を風靡。当時ナレーターを務めた小倉は、変化に富んだ独特の甲高い声でのナレーションで“七色の声をもつナレーター”と呼ばれるほど注目を集めた。復刻版となる今回は、当時のスタジオセットを忠実に再現し、劇団ひとり、ウエンツ瑛士、久本雅美ら6名の回答者がクイズに回答。番組ルールはそのままに「世界を驚かせる日本」をテーマに掲げ、出演者がトークを繰り広げる。
　
　『HOWマッチ』でブレイクした小倉は、収録を終えて「お話が来た時は冗談かと思いました。パロディみたいに作るかと思ったら真面目に作っていたので面白かったです」とニッコリ。「当時はなかなか司会の仕事が来なくて。ナレーターよりも司会のギャラの方が安かったくらいですが、この番組をきっかけに出演依頼が増えていき、今では帯番組のレギュラーを37年間続けています。ナレーターのギャラは、番組スタート時から7年で6倍になったし、この番組がなかったら今の自分はないと思っています。そういうところからスタートしているので、巨泉さんのポジションを自分がさせていただいたというのは非常に嬉しかった」と当時を振り返った。
　
　また、収録中は巨泉のイメージが頭から離れなかったそうで、「本当は意識しない方が良いんですけどね。25年前と同じ調子でナレーションしたつもりですが、トーンも低いしピッチも遅くなってしまいました。もし巨泉さんが放送を観たら“まだまだだな”と言いそう。絶対褒めない人だから（笑）。その辺から眼鏡のおじさんが現れそう」と冗談交じりに語った。
　
　番組開始当初は高校生だったという八木は、小倉について「プライベートでは親交がありますが、一緒に仕事をしたことはほぼ初めて。今日はご自身の原点となる番組で、小倉さんがスタンバイされている姿を見て、私の方が緊張してしまいました。…