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TBSの4月改編発表が10日に行われた。「あさチャン!」のリニューアルと、「いっぷく!」の後番組となる「白熱ライブ ビビット」のスタートが大きな改革だが、これまではドラマ再放送枠だった平日午後2時の時間帯に、名古屋の系列局・CBC制作の「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜、後1・55)を放送することにも注目が集まった。
この時間帯は現在、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜、後1・55)が唯一生番組。視聴率も一人勝ち状態だ。
ここに、この春、東京のフジテレビが高橋克実と安藤優子氏司会で制作する「直撃LIVE グッディ!」(月~金曜、後1・55)で殴り込みをかける。今回、TBSもこの「午後の生情報番組戦争」に参入することになる。
「ゴゴスマ」は2013年4月から東海地区で放送されており、地元では人気だ。だが、TBSは自社で番組を作る力があるのに、なぜ系列局の番組を放送するという選択をしたのか。
TBSでは午前の「あさチャン」と「ビビット」にあらゆる戦力を注ぐため」と説明。「ある程度の結果を残せたら午後の帯もまたそじょうに乗せたい」と話す。
要するに、自社では午後にまで手が回らない、ということだ。
午後2時~4時はテレビ局としては生放送にしておきたい枠だ。大きな事件や事故、会見などがあったとき、スムーズに生中継に移行できるからだ。だが、キー局には難しい事情がある。
別の局の幹部は「ウチだってやれるならやりたい」と本音をこぼす。できない理由を聞いたところ、「人員の不足」を挙げられた。2時間の生情報番組を作るには、最低でも100人以上の専門のノウハウを持ったスタッフが必要なのだという。
かつては午後のワイドショーで各局が戦争を繰り広げた午後帯。だが、数年前、キー局が午後の生情報帯番組をやめる事態が相次いだ。「ミヤネ屋」は大阪・読売テレビの制作。現在、キー局は午後の生情報番組を作っていないが、大阪、名古屋、福岡といった基幹局では、東京が撤退した後も、独自の生情報番組を制作し、放送を続けてきた。
キー局の午後の生情報番組撤退により、東京から人材が地方局に流出。地方局はノウハウも人員も豊富になっている。
TBSの会見では「打倒、ミヤネ屋?」との質問も飛んだ。TBSでは「『ミヤネ屋』『グッディ』とは差別化する」とし、視聴率の目標は「5%を越えたい」としたが、名古屋制作だからこそ、クオリティーは期待できる。
「ミヤネ屋」の大阪、「グッディ」の東京、「ゴゴスマ」の名古屋の、三都の戦いに注目だ。