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斎藤工が意識するバランス “壁ドン”俳優から脱却

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斎藤工が意識するバランス “壁ドン”俳優から脱却

 斎藤工が意識するバランス “壁ドン”俳優から脱却

 俳優デビュー15年目にして、ドラマ『医師たちの恋愛事情』(フジテレビ系)で初の連続ドラマ主演を果たした斎藤工。モデルとして活動後、2001年に映画『時の香り~リメンバー・ミー』で俳優デビューしてからは、数えきれないほどの映画やドラマ、ミュージカルに出演してきた。
 
 【写真】インタビュー撮り下ろし、映画授賞式、ずぶ濡れカットも
 
 ◆セクシー俳優キャラが独り歩き?
 
  これまで出演作品は多いものの、小規模な作品を除くとメインの役どころとしてはそれほど多くはなく、顔と名前が一般的い広く知られるようになるまでには時間がかかった。そんな斎藤も、2014年7月期の連続ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)ですっかりブレイクを果たし、同時にセクシーなイメージが定着した。持前のサービス精神からかプロ意識からか、その後のイベントやバラエティ番組でも、リクエストがあれば「壁ドン」を披露するなど、世の中の求めるセクシー俳優のイメージにしっかりと応えている。
 
  しかし、斎藤にはそれ以外にも良さがある。バラエティ的な勘の良さとサービス精神、映画への愛情、そして、ポジティブさとネガティブさを併せ持ち、揺れる気持ちを素直に発してしまう人としても見逃せない。
 
  先日出演した『さんまのまんま』(フジテレビ系)でも、さんま相手に機転をきかせて笑いをとった。しかし、その人並み外れたサービス精神から、最近では新たな悩みも出てきたようである。同番組では、「僕いま、セクシー俳優みたいな冠ついちゃって、居心地悪くて仕方ないんですよ。どこ行っても壁ドンしてくださいって言われて。一発芸がヒットした来年消える芸人みたい」と違和感も語った。ここ最近、出席していた授賞式や記者会見などでは、ネガティブで自虐的な発言を見かけることも多い。
 
  ただ、それはセクシーに見られることを危惧しているのではなく、セクシーなキャラクターであるということが、一発芸のように独り歩きしてしまい、そのせいで消費されることを危惧しているように思える。
 
 ◆残念な部分もあるという“素”
 
  その“一発屋”への危惧は、彼が作った短編映画のテーマからもうかがえる。友人の芸人・あばれる君を主演に斎藤が企画、制作、監督、出演した『バランサー』は、主人公の芸人が若くしてあまりにも順調に成功してしまうことで、プラスマイナスのバランスが悪くなってしまう姿を描く物語だ。斎藤曰く、「いい映画って、作った人の体験がどこかにこもってないと届かない」。…

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