元プロテニスプレーヤーで解説者の杉山愛さん(39)が15日、都内で行われた映画「アメリカン・スナイパー」(21日公開)の試写イベントでトークショーを行い、錦織圭選手について語った。
クリント・イーストウッド監督が、実在した伝説のスナイパーの人生を描いた。トークでは日本のヒーローで、メンフィスオープン決勝進出を決めたばかりの錦織選手の話に。
杉山さんは「メンフィスは彼の得意な大会。室内コートのためビッグサーバーと言われるサーブの早い選手が有利」と解説。決勝の相手・南アフリカのケビン・アンダーソンは2メートルの身長から時速230キロのサーブを繰り出すとし、「178センチの彼がそれに立ち向かうのがかっこいいし、皆の期待を背負って成果を出しているのが天才と言われるところ」とその才能を絶賛した。
さらに「みんなに研究されるけれど、それをさらに打ち破っていく。壁は高くなるけれど、それが天才に課せられた使命。私は持っていなかった才能だけれど、彼は針の穴を通すコントロール力があり、230キロが飛んできても飛びついて反応して正確なショットを返せる。それが神様が彼に与えた才能。だからこそ世界のトップで戦える」と錦織選手の強さの秘密も語った。
杉山さん自身は2009年に引退、11年には結婚もしており、「今はおだやかな生活」と笑顔。「昨日(バレンタインデー)は(夫と)ゴハンは食べに行きましたが、(彼が)ダイエット中で甘いものを食べないので、チョコはあげませんでした。何も特別なことはしてないです」と話していた。