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中国人の大物芸能プロモーターの後押しで、本格的に“中国進出”の企画が進んでいると思われてきた酒井法子。ところが、今になって中国のテレビ界が酒井の受け入れに難色を示し、本格進出が暗礁に乗り上げていることが明らかになった。
昨年12月で芸能界復帰3年目に入った酒井だが、昨春に公開予定だった復帰作『空蝉の森』が映画会社の倒産でお蔵入り。その後、親交のあった歌手のASKAや、酒井に楽曲提供したこともある作曲家の大庭宏典が覚せい罪で逮捕。酒井とは無関係にもかかわらず、2人の逮捕が酒井とオーバーラップしたこともあって、テレビ界からいまだに敬遠されている。それだけではない。最近では離婚した元夫の高相祐一氏が、活字メディアに登場。酒井が覚せい剤にハマったきっかけなど、過去の話を蒸し返して足を引っ張っているために、いつまでたっても覚せい剤のイメージが払拭できない状態が続いている。
日本での復帰が遅々として進まない酒井を見かねて、日本と中国の芸能界のパイプ役になっている「アンダーゼットグループ」の周帆代表が、中国本土での復帰を画策。復帰企画をテレビ関係者や広告代理店関係者に作成させて、中国のテレビ局にアプローチしていた。
周氏は、酒井が覚せい剤で逮捕後も、中国での人気が一向に衰えなかったことで、執行猶予明け前の11年4月に中国の麻薬撲滅キャンペーンの“禁毒大使”に酒井を招聘した仕掛け人だった。その時も酒井の中国での本格復帰を画策したが、直後に尖閣諸島などをめぐる問題で日中関係が悪化したため、酒井は日本での復帰を選択せざるを得なかった。しかし、いまだ復帰後の活動が軌道に乗らない状態は続いている。そこで再度、周氏の後押しで中国進出の企画が持ち上がった。
日中関係が悪化したといっても、周氏は中国共産党の高官の子弟。習近平国家主席との関係も良好で、周氏が本気になれば、酒井の中国進出は間違いなく決まると、関係者も自信満々。すでに日本側のスポンサーも決まっているという話だったが、今になって中国のテレビ界が難色を示した。中国サイドははっきりとした理由は言わないが、酒井のドラッグのイメージがいまだに払拭されていないことが原因だといわれている。中国で高い人気を誇っていたゆえ、前述した高相氏の告白などの話題がネットでも拡散し、多くの人が知るところになっているようだ。
国内では大きな仕事が入ってこない酒井はパチンコ営業で糊口をしのいでいるが、復帰が思うようにいかないためか、最近、酒井に会った芸能関係者によると「相当やつれていました」という。我が子と酒井の幸せを願うなら、高相氏は一日も早く、酒井の前から姿を消して職を持ち、地道に歩むべきだ。高相氏が酒井の周りをうろつく限り、彼女に春はやって来ないだろう。
(文=本多圭)