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元宝塚雪組トップスター、音月桂が主演する舞台『十二夜』がまもなく開幕する。シェイクスピア中期の傑作で最後のロマンチック・コメディとも呼ばれている本作は、恋のすれ違いに勘違い、いたずらが入り乱れる、陽気で可笑しく、しかしその中にどこかほろ苦さもある美しい物語だ。「今、毎日がすごく楽しい!」という稽古期間を過ごしている音月に、話を聞いた。
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世界で一番上演される機会が多い、つまりは世界で一番愛されている劇作家であろうシェイクスピアだが、なんといっても400年前の時代に生きた人物。古典だと敬遠する人も少なからずいるだろう。音月も最初は「お堅い、難しい作品」なのではと思っていたそう。だが「実際に稽古に入るとあっという間にそんな不安はなくなり、この世界にどっぷりハマっています。シェイクスピアが生きていたらいいお友だちになれたんじゃないかなと思うくらい(笑)」という惚れこみようだ。「登場人物それぞれに共感できますし、そのキャラクターたちが真剣に生きている上で起こってしまったハプニングや勘違いが、とても楽しいものになっています。テンポもなめらかで、スピード感もある。上質な笑いがあります」。
演出を手掛けるのは『レ・ミゼラブル』オリジナル版の演出家であり、シェイクスピアの本場、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのジョン・ケアードだ。「ジョンには“言葉を大切に”と言われています。私はこれまで、感情から入るお芝居の作り方しかしたことがなかったんですね。ジョンが言う“気持ちが出来上がる前にまず、その言葉を言う”という作り方は最初は戸惑いました。でもシェイクスピアのいいところは、歌のように流れが出来ているところ。大げさに言えば棒読みでも感情が乗っかるのか、と思ったんです。難しいですが、すごく新鮮です」。新しい挑戦をしている最中なのだと、キラキラとした目で嬉しそうに話す。
その物語の中で、音月は生き別れになった兄と妹のふた役を演じる。男性にも扮するということで、宝塚時代からのファンにとっては嬉しい姿が見られそうだが、「今回男性を演じるというのは同じでも、宝塚時代とはぜんぜん違うものになるような気がしています。同じ舞台上にホンモノの男性がいらっしゃる中で嘘はつけないですしね。宝塚の男役はやっぱり美しく描かれた男性像ですので。ただ今回は立ち回りもありますし、やっぱり宝塚での男役の経験は身になっています。…