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練習試合の途中で黙とうする楽天の大久保監督(右端)ら=11日、兵庫県姫路市
プロ野球の楽天にとって3月11日は特別な日だ。4年前。兵庫県明石市で行われたオープン戦、ロッテ戦の試合中だった。一報が伝わり、八回表の終了時点で「地震のためコールドゲーム」。異例の打ち切りとなり、選手やコーチ、チーム関係者は家族らの安否確認などに追われた。
あれから4年。同じ兵庫県内の姫路市で、西武と練習試合を組んだ。スコアボード上に掲げた日の丸や球団旗などは半旗。両チームの選手らはユニホームの左袖に黒の喪章を着けた。地震発生時刻の午後2時46分。試合途中で全員が黙とうした。
松井稼頭央外野手は4年前、明石市での試合に出場。この日も同じ1番打者で先発した。「まだ十分に復興できていないところもある。僕らが今できるのは、野球で力を与えること。全力でプレーしていきたい」。39歳のベテランが、ナインの思いを代弁した。
試合中、今季から取り組んでいる外野手の守備位置までの全力疾走。観客は一人もいない。それでも、大久保博元監督は「きょうは何万人もの(ファンの)気持ちを背負った。公式戦以上に緊張感があった」。
東京ドームでは10、11の両日、野球日本代表「侍ジャパン」が欧州代表との強化試合を実施。会場では楽天の松井裕樹、阪神の藤浪晋太郎両投手らが被災地への募金を呼びかけた。楽天の嶋基宏捕手も代表メンバー。「今まで以上に熱いプレーで、勇気や希望を届けることを誓います」とのコメントを出した。