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日本サッカー協会は12日、都内のJFAハウスで理事会を開き、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身でフランス国籍のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)の新監督就任を承認した。推定年俸2億5000万円で、契約は2018年ロシアW杯の指揮を前提とした1年ごとの更新。就労ビザも取得済みで13日に来日会見を行い、27日の国際親善試合チュニジア戦(大分ス)が初陣となる。アギーレ前監督が八百長疑惑で解任されてから約1か月。日本は、完璧主義で厳しさを前面に出す“東欧の知将”と18年W杯出場への道を歩んでいく。
かつてない危機に直面している日本サッカー界の救世主が正式決定した。2月3日のアギーレ前監督の解任から37日、ハリルホジッチ新監督の就任が理事会で承認された。報道陣約150人が集まった理事会後の会見。原博実専務理事(56)が「監督としてハリルホジッチさんが承認されました」と発表した。
続いて交渉役の霜田正浩技術委員長(48)が欧州で3度にわたって同氏と話し合い、合意に至った経緯を説明した。「仕事に対する高い意識、勝利への執着心、結果を成し遂げるため一切妥協を許さない姿勢は素晴らしく(日本は)成長できると確信した」。身辺調査も問題なし。選手、指導者として世界を知る経験豊富さ、母国とは異なる国に順応し、強みを生かして結果を残してきた点が決め手となった。
ハリルホジッチ氏には日本を条件で上回る他国、海外ビッグクラブからのオファーもあったが「高いモチベーションで新しいプロジェクトをしたい。日本はまだまだ伸びる」と日本での挑戦を選択。俊敏性、持久力、勤勉性などの強みや、弱点も既に把握しているという。
強くなるためには絶対に妥協は許さない“鬼”だ。これまでの指導歴で、規律違反や練習での手抜きがあればスター選手でもチームから追放し、フロントや協会とも対立してきた。霜田氏と強化について話している中でも語気を強めたという。
「勝利のために完璧主義者でありたい。やることはすべてやる。代表は勝たなければならない」。具体的な目標についても言及。「攻撃的な姿勢で戦う。決定力を伴うチームにする。日本の強みを生かしてアジアを勝ち抜きW杯に出場する」。ブラジルW杯で惨敗、更に“アギーレショック”でどん底にいる日本の再建に燃えている。
就労ビザも取得済みで13日に来日して所信表明を行う。14日からはJ視察を開始する予定。23日からの代表合宿で指導し、27日のチュニジア戦が初陣となる。「厳しい監督ではあるが、日本が世界で戦える武器を増やしていただける。勝者のメンタリティーを注入してくれる」と霜田委員長。62歳になっても衰えない闘志。厳しさを前面に出して日本をロシアW杯へと導いていく。(斎藤 成俊)