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安美錦(奥)は豪風を素首落としで破る=12日、大阪・ボディメーカーコロシアム
普段は低い声で淡々と話す安美錦が、いつもより強く言葉を発した。「しっかり自分の相撲が取れている」。2007年秋場所以来の初日から5連勝。好調な滑り出しが口ぶりに表れた。
頭から当たって左ではず押し。右腕がバンザイしたがかまわず前に出た。その反動を使ってタイミングいい素首落とし。豪風の首を手前にぐっと強く引いて土俵にはわせた。左からいなすことが多い相手の動きを封じた一番。北の湖理事長(元横綱)は「相手の癖をよく見ている。他の人にこれをやれと言っても駄目」とベテランを褒めた。
6度の技能賞を誇る相撲巧者。それも立ち合いのしっかりした当たりがあってこそだ。以前は稽古場では四股やすり足など基礎運動を重視していたが、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から「どんなに番付が下のやつでもいいから相撲を取れ」と助言され、土俵に入ることが多くなった。
「それを継続してやるようになると、相撲を取ることに慣れてくる」。原点回帰が36歳の安美錦を支えている。