社会そのほか速
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故障者続出で最下位に低迷するオリックスで気を吐いているのが、6人目の助っ人にして年俸1000万円のこの男だ。
故障したブランコ、ヘルマンの代役として今月上旬に昇格すると、直後から好調を維持。昨22日のロッテ戦で2安打するなど、ここ3試合は12打数5安打。計11試合で打率.385、2本塁打、11打点と、5連勝の原動力になっている。本人を直撃した。
――ちょっといいですか?
「いいよ」
――好調の要因は?
「今のところは自分の打撃ができている。チームに故障者が出て、チャンスが回ってきたのだから、この調子を維持したいね」
――キャンプでは背番号のないユニホームで何日も入団テストを受けていた。その悔しさがあっての活躍ですか?
「いや、そういう気持ちはない。もともと、オリックスにテスト入団した時から、自分は(他の外国人選手の)バックアップ要員というのはわかっていた。だから開幕を二軍で迎えても、落ち込むこともなかったし、常にポジティブに前を向いてやっていた。チャンスはいつか来ると思っていたから。その日のためにしっかりと体調、状態を保っていようと。その意識を持ってずっとやっていた」
――6番目の助っ人ということは、今年中に一軍に上がれない可能性もあった。それでも気持ちは割り切れたのですか?
「もともと、僕は独立リーグ(四国アイランドリーグ→BCリーグ)からNPB(日本野球機構)に来たから。それを考えれば今、NPBのチームであるオリックスの一員として野球をやれるのは幸せなこと。それにマイナー(二軍)とはいえ、頑張っていれば他チームからオファーが来る可能性もある。そうやってモチベーションも高めていた」
■年俸に不満は?
――今季加入したブランコ(年俸2億5000万円)やバリントン(同1億5000万円)に比べればあなたの年俸は格段に安い。不満はありませんか?
「彼らはすでに実績を残している。他選手のことは自分には関係ないよ」
――ちなみにインセンティブ(出来高)契約は結んでいますか?
「しているよ」
――このまま活躍してボーナスを獲得できるといいですね。
「(少し考えて)それよりも今は、チームが少しでも浮上できるように頑張りたい。まだシーズンは始まったばかりだし、これから巻き返せると思っているからね」