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<大相撲>白鵬が単独トップ 37回目の中日勝ち越し

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<大相撲>白鵬が単独トップ 37回目の中日勝ち越し

 <大相撲>白鵬が単独トップ 37回目の中日勝ち越し

 大相撲春場所は8日目の15日、全勝だった新関脇の照ノ富士が稀勢の里に、平幕の安美錦が嘉風にそれぞれ敗れ、白鵬が単独トップに立った。白鵬は豊ノ島を寄せ付けず、2場所連続37回目の中日勝ち越しで自身の持つ最多記録を更新。横綱としての連続勝ち越し記録も46場所に伸ばした。栃ノ心が日馬富士を破り、初金星。在位15場所の日馬富士は今場所二つ目、18個目の金星配給で、2敗目を喫した。
 
  十両の若の里が通算出場回数が1654に達し、歴代5位の高見山に並んだ。2日連続で今場所3度目の満員札止め。大入りは8日連続。
 
  ◇意地の稀勢の里 絶好調・照ノ富士止めた
 
  新三役で7連勝と怒とうの勢いだった照ノ富士に、全く相撲を取らせずに寄り切った稀勢の里。大きくうねりかけていた「世代交代の波」を食い止め、大関のプライドを存分に発揮してみせた。
 
  照ノ富士の快進撃にも、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「立ち合いで自分の形を見つけていない。まだ相手に合わせている」と指摘していた。その弱点を、稀勢の里が突いた形だ。
 
  稀勢の里は左、照ノ富士が右のけんか四つ。左のおっつけで差し手争いを制すると、流れで右も入っての双差し。腰高の悪癖が出ず、背中を丸めての前傾姿勢だからこそ、右からの攻めも力強い。照ノ富士が左を巻き替えに来たところを逃さず、一気に出たのも相撲の基本通りだった。
 
  豪栄道が碧山に惨敗を喫する中、土俵下の藤島審判長(元大関・武双山)は「他の大関にはない期待感は持てる」と改めて評価した。ただ、これだけの力量がありながら、大関20場所目も早々と3敗。優勝戦線からは脱落した。
 
  自身は「稽古(けいこ)はしてきた。日に日に良くなっているし、あと1週間が楽しみ」と言う。新鋭を撃破する最低限の仕事は果たした。次は全勝街道を突っ走る白鵬を倒すしか、ファンに認めてもらえるチャンスはない。これまでに11勝。全力を傾注する価値はある。【堤浩一郎】

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