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○大阪桐蔭(大阪)8−0東海大菅生(東京)●(21日)
試合の流れを引き寄せる打球が、左翼手の頭上を越えた。2点リードの三回無死二塁。フルカウントから、高めに浮いたスライダーをとらえて適時三塁打を放った大阪桐蔭の藤井。「真っすぐが来るかなと思ったが、うまく対応できた」とうれしそうだ。
さらに1死三塁から原田が中越え三塁打、吉沢が左翼線二塁打で続く。打ち急がず、ボール先行の有利なカウントから直球を狙い「ストライクを取りにくる真っすぐが甘かった」と口をそろえた。
四回にも二塁打2本などで加点し、東海大菅生の好投手・勝俣を早々と降ろした。「低めのスライダーを振ってもらえなかった」と勝俣。落差の大きいスライダーを武器とする相手エースを徹底して研究し、持ち前の破壊力を見せつけた。
昨夏優勝メンバーの藤井は「打席の中で変に落ち着いていた。甲子園を経験している自分たちが引っ張っていけたら」と言う。一方で自身初の大舞台に臨む2年生の永広が長打2本を放つなど、新戦力の成長も著しい。
昨秋の東京大会覇者を圧倒してなお、西谷監督は「四死球に乗じて得点したが、打ち勝ったわけではない。もう少し的を絞っていかないと」と打線に注文をつけた。史上5校目の「夏春連覇」への挑戦は、まだ始まったばかりと言いたげだ。【野村和史】