社会そのほか速
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○仙台育英(宮城)12−0神村学園(鹿児島)●
今大会屈指の右腕と評判高い仙台育英のエース佐藤世が、初めて踏んだ甲子園のマウンドで完封劇を演じた。
今年1月に右ひじに違和感を覚え、本格的に投球練習を始めたのは今月上旬。万全の状態ではない佐藤世を先発させるか、佐々木監督の心は揺れた。だが「マウンドにいるだけでチームに安心感が生まれる」と、存在感の大きいエースに託す決心をした。
「不安はなかった」と強気に言い切った佐藤世だったが、投球時に一塁側に体重が傾き、制球が安定しない。ボールが先行し、与四死球は四回まで毎回の5。多用したフォークボールも相手打者に見極められ、毎回走者を背負う苦しい場面を何とかしのいだ。
そこで捕手の郡司が配球を速球主体に変えると、見違えるように投球は安定した。この冬に体重を7〜8キロ増したことで球威がアップした速球で押すことで、フォークも決め球として有効になった。六回からの4イニングで奪三振5がそれを証明した。
12点差に開いた八回、佐々木監督は交代も考えたが、エースは続投を志願。直前の試合で完封したライバルの敦賀気比・平沼に負けじと、151球の熱投で完封した。昨秋の明治神宮大会覇者・仙台育英が東北勢初の全国制覇に向けて、順調な滑り出しを見せた。【佐藤則夫】