社会そのほか速
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○八戸学院光星(青森)9−2九州学院(熊本) ●(21日)
犠打を除く内野ゴロのアウトが15個。その数字が示すように6種類の変化球を低めに制球し、八戸学院光星の右腕・中川が、強力打線を売りにする九州王者を手玉に取った。
一回に先制点を許してベンチに戻ると、中川と馬場のバッテリーの考えは一致していた。相手打者のスイングのタイミングから「速球が狙われている」と感づいた。
その裏をかくように二回以降、2種類のスライダーとカットボールを主体に変化球中心の投球を意識的に心掛けた。昨夏の甲子園8強の原動力となったバッテリーの経験値の高さが相手を上回ったといえる。
開会式直後の試合だが緊張は感じず、マウンドでは表情一つ変えず、淡々と打たせて取り、持ち味を発揮。二回から七回まで先頭打者に出塁を許さず、「リズムよく投げられた」と満足げな表情を浮かべた中川。
その力投ぶりで八回に味方打線の大量得点を引き出した。昨秋の公式戦6試合で無安打だった中川も中越え2点二塁打を放ち、「手応えがあってびっくりした」。マウンドでは冷静沈着なエースも、この時ばかりは二塁塁上で破顔一笑した。
投打で勝利に貢献した右腕は「試合に勝つことしか考えていない」。2回戦は、昨夏の覇者で、2012年春夏の甲子園決勝で敗れた大阪桐蔭との因縁対決になる。【佐藤則夫】