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[MOM1363]西武台DF小川匠(3年)_「絶対に自分が試合を決めてやろう」主将が後半ATに劇的V弾
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.18 関東高校大会埼玉県予選準々決勝 西武台高 2-1 埼玉栄高 西武台高第2G]
「最後の方でCBからボランチ入った時に『絶対に自分が試合を決めてやろう』と思っていた。自分はヘディング得意。『ヘディングで一発決めてやろう』と思っていたので、狙い通りでした」。後半23分に追いつかれた西武台高だったが、後半アディショナルタイム突入後の42分にDF小川匠(3年)がMF山口大輝(3年)の左クロスから決勝ヘッド。「点決める時はほとんどヘディング」という主将の劇的な決勝弾によって準決勝進出を決めた。
ホームグラウンドで決めた劇的な一撃で4強への道を切り開いた。ゴール直後にチームメートやベンチのサブ組とともに喜びを爆発させていた小川は、試合終了後もコーチングスタッフやサブ組の選手に次々と声をかけられて笑顔でハイタッチ。クラブハウスに戻る途中にも試合を見守った控え選手たちの祝福に応えていた。
昨年、SBやボランチでレギュラーを務めていた小川は今年、CBとしてプレー。この日は、相手の積極的なプレスの前に思うような攻撃ができず、守備でも相手のロングボールに押し込まれるシーンが続いた。だが、「(徹底されると)多少嫌だなと思うけれど、『来い』という気持ちです」というCBは楽しみながら、得意のヘッドで相手の攻撃を跳ね返していく。中途半端な守りで追いつかれたものの、後半29分にCBからボランチへポジションを移すと、自ら「自分が試合を決めてやろうと思っていた」という通りの一撃でチームを勝利へと導いた。
1対1の守備の強さやインターセプトも持ち味とする小川は「練習していってポゼッションとロングフィードができる選手になっていきたい」と攻撃面を伸ばしてより、攻撃面でも貢献できるCBになることを目指している。そして守備のこだわりはゼロに抑えること。「今はCBなので、自分が行けないところも周り動かして絶対に失点しないこと。前は攻撃力がある。負けないように毎回ゼロで行けたらいい」と誓った。
(取材・文 吉田太郎)