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204日ぶりゴールも、決定機外したフォルラン「自分に対して腹が立った」
[3.8 J2第1節東京V1-1C大阪 味スタ]
セレッソ大阪のFWフォルランがFKの流れから同点ゴールを決め、チームに勝ち点1をもたらした。自身にとっては、昨年8月16日に行われたJ1第20節の川崎F戦(4-5)以来となる、204日ぶりのゴールが生まれた。
0-1で迎えた後半34分に獲得したFK。チームメイトがボールを動かすと、フォルランは迷いなく右足を振りぬいた。ボールはゴールネットへ吸い込まれ、同点弾が生まれた。ゴールを決めたストライカーはベンチへ一目散に駆け寄ると、指揮官とハイタッチ。続いて、白沢敬典通訳と強く抱き合い、喜んだ。
得点シーンを振り返るフォルランは「狙いはゴールを決めること、その一点です」と話し、「一点というと、GKが一番手の届かないところに蹴ること」とシンプルにコメント。「サッカーを楽しむことが大事。楽しめたことでああいうゴールも生まれたのだと思う」と待望のゴールに笑顔もみせた。
昨季は8月30日の第22節・神戸戦を最後に先発を外れ、残留争いの終盤戦では多くの試合でベンチを外れた。しかし、J2で迎えたこの日の開幕戦。3トップの左で先発すると、前半から幾度もチャンスへ絡んだ。
今季から指揮を執るパウロ・アウトゥオリ監督は「いいプレーをしていた」とフォルランを賞賛。「あれだけチャンスに絡むというのは、彼があそこにいたからこそ、決定的なプレーにつながった。彼に大きな期待をするのは自然なこと。FKを決めたというのは期待に応えてくれたのではないか」と称えた。
とはいえ、得点シーン以外の決定機を決め切れなかったことは課題となる。試合中には苛立ちもみせていたフォルランは「自分に対して腹が立ったし、悔しかった。あれを決めていれば、2-0や3-0。それ以上になっていたかもしれない。少なくとも引き分けることはなかった」と厳しい表情も浮かべた。
ともに3トップの一角を担ったFW玉田圭司は「ディエゴはすごくシンプルな動きをする。今日のFKだったり、彼の特長をチームで出していってあげれば。シュートはワールドクラス、ワールドクラスを超えているかもしれない。そういうところをチームとして活かしていってあげれば」と、さらなるサポートを誓った。ここから連携を深め、ゴールを量産し、フォルラン“復活”をみせつける。
(取材・文 片岡涼)