社会そのほか速
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大阪ミナミは道頓堀のメーンストリートに位置する商業ビル『中座くいだおれビル』が、香港系の外資ファンド「ダイナスティ・ホールディング・インターナショナル」に買収されたことが3月3日に明らかになった。
同ビルは飲食店や小劇場が入り、正面にはグリコネオンと並ぶ道頓堀のシンボル『くいだおれ太郎』の人形が鎮座し、人気の撮影ポイントになっている。買収価格は推定約100億円。
「現在のオーナーがビルを買い取った時の価格は約60億円。ここ数年、複数企業による買収の噂が飛び交っていましたが、結局、外資に持って行かれたといった具合です」(地元記者)
ダイナスティ側は買収の理由を「アジア圏向けの観光スポットに改装すれば非常に魅力的」と説明している。近年、道頓堀は中国・韓国系観光客の増加が著しく、今回の買収劇はそれを象徴する出来事といえそうだ。しかし、折しも今年は「道頓堀400年」の記念の年。年間を通じてさまざまなイベントが準備されているだけに、地元の表情は複雑。
「今、(藤山)寛美先生や『買えるもんなら私が買いたい』と言うてはったミヤコ蝶々先生が生きてたらどない思うでしょうね…」
法善寺横丁の飲食店主はこう言って溜め息をつく。
気になる今後に関しては『くいだおれ太郎』はひとまず存続、テナントは「観光客のニーズを調査し、それを基に各テナントの契約終了を待って入れ替えを検討する」(関係者)という。
そのテナントの内の一軒がこう語る。
「すぐに出て行けとはならんやろうけど、買収額が家賃に跳ね返ってくるのはほぼ確実。そうなれば出て行かざるを得ん状況になるかも…」
今後も波紋を呼びそうだ。