社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
全国の教職員に脅迫状が届いている問題。犯人は「お前は以前教え子だったAに酷い言葉で心を傷つけ人格を侮辱した」と言いがかりをつけ、300万円払わなければ嫌がらせをすると脅している。いうなれば“架空脅迫詐欺”だ。
脅迫状を受け取ったのは全国で2500人以上。文書は徳島市の郵便局から発送されていた。犯人は300万円を週刊誌に挟んでガムテームで巻き、タイのバンコクに郵送しろと指示。脅迫状に記された住所は犯人が手配したとみられている。
1月中旬、バンコクで代行業を営む42歳の日本人男性に「松尾清美」と名乗る女から電話が入り、「タイで会社を設立する。履歴書が届くので代理で受け取って欲しい」と依頼。郵便物を香港の会社に転送するよう指示してきた。その後、女は「ネットで検索すると、あなたの会社の名前が出てくるので、ほかの住所にして欲しい」とも頼んできた。そのため、男性は受取先として知人のタイ人女性の住所を教えたという。
■1500件以上の相談
詐欺事件に詳しいジャーナリストが言う。
「42歳の代行業の男性は現地で真面目に働いている人物。脅迫文を受け取った人がネットで調べればすぐに分かる。そうなると“詐欺だ”と気づかれてしまうので住所変更を頼んだと考えられます」
問題発覚から5日。捜査はまったく進んでいない。ずる賢い面を持ち合わせているようだが、犯人はどんな人物なのか。実は初動の段階で尻尾を見せている。脅迫状が不自然なのだ。
「文章が日本語の体をなしていないのです。句読点が極端に少ないし、文がそれぞれ短い。漢字も多く、表現力がぎこちない。まるで自動翻訳機で訳したような日本語。そのため犯人は日本人ではなく、中国人ではないかという声が上がっています。郵送先をタイにしたのは日本人が4万人もいる国だから、自分たちを日本人と思わせるのに好都合と考えたのではないか。タイを経由して香港にカネを送らせようとしたのも中国人説を後押ししています」(前出のジャーナリスト)
警察に寄せられている相談は1500件以上に上り、山谷国家公安委員長は「全国の警察で被害届を受理するなど捜査を進めていきたい」と語っている。犯人は何者なのか。一刻も早い逮捕が待たれる。