男子プロテニスの錦織圭(25)の新CMが、ATPツアー(男子プロテニス協会)のホームページでも大きく取り上げられ、話題をさらっている。
「ニシコリ、侍の刀をマスター」というタイトルで「世界ランク5位の錦織は、子供の頃にテニスのラケットをスイングできることを証明したが、今度は侍の刀をスイングできるようになった?」と紹介している。
CMは日清食品が今年の元日から放映を始めた「カップヌードル、SAMURAI-K編」だ。舞台はニューヨーク。巌流島に向かう宮本武蔵のようにハドソン川を小舟で進み、舟の上で櫂から木刀を削り出して決戦の場に臨み、強烈ショットを炸裂させる。
見どころは、これがCGではなく、錦織自身が木刀でフォアハンド、バックハンド、サーブを決めたことだ。「刀でボールを打つのは初めての経験。楽しかった。ファンの皆さんにも楽しんでほしい」とATPのインタビューに答えている。
日清食品のホームページでも「撮影こぼれ話」として見事に「木刀テニス」をこなし、“エアK”が決まるとニューヨークのエキストラから大きな歓声が沸き起こったと、記している。このCMを見て、また錦織ファンが増えたかもしれない。
9日にはメンフィス・オープンが開幕。第1シードで3連覇を狙う錦織は、1回戦は免除。2回戦で予選通過者とマレク・ジャジリ(チュニジア、世界ランク65位)の勝者と対戦。順当に勝ち進めば、準々決勝は第5シードで前回大会準優勝のイボ・カルロビッチ(クロアチア、同25位)、準決勝では第3シードのジョン・イズナー(米国、同18位)と対戦する。
ともに強烈なサーブを武器とする「ビッグサーバー」で、メンフィス・オープンの公式サイトは「錦織の3連覇は険しい道のりになる」としている。