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リーグ杯優勝を果たし大喜びのモウリーニョ監督 [写真]=Getty Images
ウェンブリー・スタジアムでトッテナムと戦ったリーグカップ決勝戦。ジョゼ・モウリーニョ監督は、第二期チェルシーで初のトロフィーを手に入れた。
レアル・マドリードでのラストシーズンから2年連続で無冠だったため、タイトル獲得は実に914日ぶり。久々の戴冠だったが、栄光の夜はやはり彼の独壇場となった。
聖地ウェンブリーで、モウリーニョという男が持つ“監督力”、そして“人間力”が存分に感じられる6つのエピソードを紹介したい。
■1. 愛する妻への電話
モウリーニョは、優勝が決まると真っ先に携帯電話を取り出した。どこかに電話をかける姿がTVカメラに抜かれると、「相手は誰だ?」とSNSを通じて世界中がざわついた。
「妻に電話したんだ。息子と娘はスタジアムに連れてきたが、妻は家にいたからね。私が電話するまで、妻は優勝したことを知らなかったよ」
試合後に本人がこう種明かし。ちなみにモウリーニョが愛妻マチルダさんにスタジアムから勝利を報告したのは初めてではない。昨年3月、アーセナルを6-0で破った試合の後も、彼は電話口で妻にスコアを知らせたことがある。
■2. 少年の心を忘れずに
「私にとって重要なのは、少年の気持ちのままでいること。今回のファイナルの前、私は何年も昔に初めてファイナルに臨んだときと同じ気持ちでいた。その時と同じように勝利を喜べることが大事なんだ。52歳にして、子供の気持ちでいることがね」
試合中からTVカメラに水をかけてニヤリと笑うなど“イタズラ心”を垣間見せていたが、優勝決定後はさらにヒートアップし、トロフィーと一緒にチーム全員で記念撮影をする際にはピッチに寝転がって全身で喜びを表現。
監督キャリア21個目のタイトルとは思えぬほど、名将は童心に返っていた。
■3.「殺してやりたい」と思ったスタッフ
モウリーニョの戦いは、試合前から始まっていた。プレミアでも優勝を目指すチェルシーだが、この日、リーグカップ決勝の数時間前には、2位マンチェスター・Cがリヴァプールと戦う大一番が行われていた。
「決勝に向けて、私はチームに不可能なミッションを与えた。それはシティーのことを忘れることだった。ホテルでもバスの中でも、私はTVを禁止した。シティーがどんな結果になっても一喜一憂するなと伝えたんだ。ただ、あるコーチングスタッフ、シルヴィーノ(ロウロ)が移動中のバスの中で飛び上がったのさ。彼を殺してやりたいね!」
■4. マティッチのスピーチ
シティーの結果を伝えない作戦は失敗に終わったかもしれないが、もうひとつの作戦は成功した。
「試合前、マティッチにドレッシングルームでスピーチをしてもらった。彼は決勝の舞台に立てない悔しさを口にした。チームメートたちに、決勝でプレーできる喜びを表現して欲しいと伝えたのさ」
この試合、チェルシーは中盤の要であるネマニャ・マティッチを出場停止で欠いた。モウリーニョは試合直前、そのマティッチに選手たちの“モチベーター”役を託したのだ。
■5. 驚きのコンバート
ピッチ上でも、モウリーニョはマティッチ不在を見事にカバーしてみせた。
「トッテナムのようにうまくボールを回すチーム相手に、セスクとラミレスだけでは厳しい」
そう判断し、20歳のセンターバック、クルト・ズーマをボランチで起用した奇策には誰もが驚かされた。練習では「何度か準備していた」というが、公式戦ではぶっつけ本番。だが、これが奏功してチェルシーは相手のキーマンであるクリスティアン・エリクセンを“消す”ことができた。
試合後、指揮官は「うちの新しいマルセル・デサイーはよくやってくれた」とニヤリ。
■6. “メン”・オブ・ザ・マッチ
この日の公式マン・オブ・ザ・マッチは、決勝点を決めたジョン・テリーだった。だが、モウリーニョが試合後に挙げたのは、この日ピッチに立てなかった選手たちの名前だった。
「ティヴォー・クルトワとフィリペ・ルイスだ。彼らは(準決勝の)リヴァプール戦で素晴らしかった。それに、(4回戦の)シュルーズベリー戦で素晴らしかったアンドレアス・クリステンセンだ」
「他にも、マーク・シュウォーツァーやモハメド・サラー、アンドレ・シュールレなど、我々とともにシーズンをスタートさせた男たちがいる。幸運にも今日の試合でプレーしたジョン・テリーやセサル・アスピリクエタ、ジエゴ・コスタ以上に、彼ら全員が私にとっての“メン”・オブ・ザ・マッチなのだ」
(記事/Footmedia)
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