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親は名士…和歌山小5殺害犯を奇行に走らせた受験とイジメ

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親は名士…和歌山小5殺害犯を奇行に走らせた受験とイジメ

親は名士…和歌山小5殺害犯を奇行に走らせた受験とイジメ 和歌山県の市立小5年の森田都史くん(11)が殺害された事件は、逮捕された中村桜洲容疑者(22)の動機が謎だ。

「桜洲容疑者の父親は仏教系では知られた私立大の教授で、仏教関連の著作も数冊ある“高僧”です。地域のまとめ役もやっていた。茶道や華道を教えていた母親も民生委員という、いわゆる“地元の名士”です。両親とも教育熱心で、桜洲容疑者は小学校高学年から剣道教室に通わされ、友達の家でお菓子をもらっても叱られるほど厳しくしつけられていた。近所でも『あの家は別格』とみられていました」(捜査事情通)

 厳格な家庭環境が“アダ”になったのか。

 近所の住民がこう明かす。
「桜洲くんも中学ぐらいまでは明るくて礼儀正しい子でしたが、志望高の受験に失敗、しぶしぶ進学した工業高でイジメに遭って中退してから、様子がおかしくなった。成績優秀なお姉さんと比べられることに耐えられなかったのでしょう。引きこもりがちになり、半裸で竹刀や手おのを素振りするなどの奇行が目立つように。両親も手を焼いていましたが、地元警察や住民も相手が名士のボンなので注意もしづらく、見て見ぬフリをするしかなかったのです」

 桜洲容疑者は定職にも就かずブラブラ。腫れ物扱いされていたという。揚げ句に心の闇を深め、凶行に及んだ。

■凶器を用意、頭丸めた計画性

 元兵庫県警刑事の飛松五男氏が言う。
「桜洲容疑者が精神的に病んでいたとみる向きもありますが、凶器にわざわざ刃物を用意し、犯行直後に頭を丸めて髪形を変えるなどの冷静さをみると、計画性を感じます。明確な殺意があったのではないか」

 桜洲容疑者の自宅から押収された凶器とみられる刃物3本からは、血液反応が出なかった。水で洗うなどして証拠隠滅を図った可能性があるという。

「桜洲容疑者は、以前にも森田くんの家をのぞき込んだり、今年1月には森田くんのお兄さんを傘を持って追い掛けるなど、不審な行動をしていた。機会をうかがっていたのかもしれません」(前出の捜査事情通)

 桜洲容疑者は取り調べで雑談には淡々と応じるが、事件についてはダンマリだという。ちなみに、中井桜洲という幕末の“奇才”がいる。
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