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今年1月に勃発した通信キャリアの“学割商戦”。「学割」とは言いつつも、25歳以下なら、学生に限らず誰でも加入できるのは、すでにご存じだろう。ドコモ、au、ソフトバンクともに、家族に25歳以下の契約者がいれば、25歳以下の契約者とその家族の両方がお得になるという基本的な仕組みは一緒だが、割引額はもちろん割引期間が異なるため、25歳以下の契約者がスマホを契約する年齢によって、各社のお得度に大きな差が生じる。
⇒【グラフ】各社新プランの料金シミュレーション
まずは、簡単に各社の「学割」の内容をおさらいしよう。
まずドコモの「U25応援特割」と「U25応援割」は、新規契約・MNPで「カケホーダイ&パケあえる」を契約した25歳以下とその家族が対象。割引内容は、25歳以下は1年間月々1850円割引になり、家族は1年間月々1350円割引になる。2年目以降は、25歳以下は「U25応援割」が継続され、月々500円の割引および1GBのボーナスパケット(1000円相当)が25歳まで提供されるが、家族の割引はない。
続いてauの「auの学割」は、新規契約・MNPで「カケホとデジラ」や「LTEプラン」を契約した25歳以下とその家族が対象。割引内容は「カケホとデジラ」の場合、MNPなら25歳以下も家族も2年間(新規の場合、家族は1年間)、月々1500円割引になる。「LTEプラン」の場合、MNPなら25歳以下も家族も3年間(新規の場合、家族は1年間)、基本料金の934円が無料になる。
最後にソフトバンクの「家族の学割25」は、新規契約・MNPで「スマ放題」や「ホワイトプラン」を契約した25歳以下とその家族が対象。割引内容は「スマ放題」の場合、MNPなら25歳以下も家族も、契約者が25歳まで、月々500円割引になり(新規の場合、家族は2年間)、さらに毎月1GBのデータ(1000円相当)が、25歳以下の契約者も家族も、25歳まで追加される(新規の場合、家族は2年間)。「ホワイトプラン」の場合、MNPなら25歳以下も家族も3年間(新規の場合、25歳以下は3年間、家族は1年間)、月々1000円割引になる。
このような各社の学割を、割引の適用範囲のなかでフル活用するとどうなるのか? 父親、母親、子どもの3人家族が、各社の新プラン(ドコモ「カケホーダイ&パケあえる」、au「カケホとデジラ」、ソフトバンク「スマ放題」)を、もっとも「学割」がお得になるMNPで契約した場合でシミュレーションすると、下記のようになる(各社が提供する1GBの追加データは金額換算せず)。
グラフの縦軸は、家族3人で受けられる「学割」の総額で、横軸は25歳以下の契約者の年齢だ。auは、25歳以下も家族も最大2年間の割引で、3年目以降の割引がないのに対して、ドコモとソフトバンクは25歳以下の契約年数が長いほど、割引総額が大きくなる。そのため、こういった差が出るわけだ。
さらにドコモとソフトバンクの違いは、ドコモの場合、25歳以下は2年目以降も割引があるが家族は2年目以降の割引がないのに対して、ソフトバンクの場合、25歳以下も家族も同様に1年目から25年目までずっと一定の割引が受けられる。そのため、適用範囲のなかで最大限に「学割」の恩恵を受けようと思うと、長く使うと有利なソフトバンクが、もっともお得ということになるわけだ。
もちろん25歳以下の契約者に、何歳からスマホを持たせるかという議論はあるだろう。まあ、そのへんの判断は親の考え方次第だ。いずれにしろ、グラフのように25歳以下にスマホを持たせる年齢によって、どのキャリアの「学割」がお得なのかが変化する。
これまでは、2年縛りの契約が一般的だったこともあり、なんとなく2年ごとに端末やキャリアを変える傾向が続いてきた。しかし、最近は「学割」に加えて、固定回線とスマホのセット割を活用すると、もっとお得になるプランを各社が打ち出してきていることからも、そろそろ2年を目安にしたキャリア変更の流れが変わってきそうな気配を感じる。通信費を賢く節約しようと思うなら、腰を据えて長くつき合っていくキャリアを決めるべきではないだろうか。 <文/日刊SPA!取材班>