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チームワークと攻撃力を示し、神戸は大会初の決勝戦へと勝ち上がった [写真]=本田好伸
14日、PUMA CUP 2015 第20回全日本フットサル選手権大会の準決勝が代々木競技場第一体育館で行われ、15日の決勝進出チームが決定。デウソン神戸と名古屋オーシャンズが初めて決勝の舞台で激突する。
準決勝第1試合、ペスカドーラ町田と神戸の一戦は、PK戦に突入する白熱した展開となった。試合序盤の4分、町田はカウンターから篠崎隆樹が2戦連続となるゴールを決めて先制に成功すると、この日もGKイゴールを中心とした堅守を見せていく。15分には、守備の要である滝田学が一発退場となってしまったものの、この窮地をしのぎ切り、リードを保ったまま後半へと突入した。
後半に入って盛り返したのは神戸だった。24分にキャプテンの西谷良介のゴールで同点に追い付くと、その後もカウンターから決定的なチャンスを作り出していく。しかし最後のところで町田の守備を打ち破ることができない。32分には岡崎チアゴのシュートがポストに弾かれ、37分には第2PKを獲得したがイゴールにシャットアウトされてしまった。町田の25本に対して神戸は41本ものシュートを放ったがスコアは動かず、試合は延長戦でも決着が付かずにPK戦へと入った。
町田は2戦連続のPK戦であり、いいイメージを持っていることに加え、絶対的な守護神を擁することでの自信も抱いていた。ただ勢いで勝っていたのは神戸だった。「イゴールに何度もシュートを止められて、結局PK戦にいってしまったが、それでも誰も下を向くことはなかった。その姿勢こそが僕たちのフットサル」(鈴村拓也)と、先行の神戸は最初のキッカー・鈴村が成功すると、残り2人もネットを揺らす。そして町田の3人目、森谷優太のシュートをGK小野寺優介がストップして試合に終止符を打った。
第2試合は、バルドラール浦安と名古屋の対決。過去に数々の名勝負を繰り広げてきたチーム同士の対戦に期待が集まったが、終わってみればFリーグ8連覇を果たした王者の貫禄勝ちだった。ただ、先制したのは浦安。左サイドからのパスを中央の完山徹一がダイレクトでシュートを放ち、GKの頭上を打ち抜いた。立ち上がりの失点は、ある意味で“名古屋の日常”でもある。「気持ちは入っていたが、悪い癖が出てしまった」(吉川智貴)と振り返るが、名古屋はすぐさまスイッチを入れ替える。わずか14秒後にラファエル・サカイのゴールで同点とすると、12分には渡邉知晃の豪快なダイレクトボレーシュートが決まって逆転。名古屋がリードを保ったまま試合を折り返した。
迎えた後半、24分に決定的な1点が生まれる。森岡薫が中央からシュートを突き刺し1-3とすると、浦安には徐々に疲れが見え始めてきていた。残り5分となったところで、GKを星翔太と交代してのパワープレーで起死回生を狙い、数回の決定的な場面を作り出したもののゴールに結び付けられず。浦安は多くのチャンスを作り、名古屋にあと一歩まで迫ったように見えて、ただまだ王者の余裕を感じさせる試合となった。
大会は15日に決勝戦が行われる。神戸は今大会で初めてその舞台に立ち、鈴村も大勝負への意気込みを語る。「相手は格上で戦術も技術でも経験でもすべてにおいて僕らを上回っている。僕らは未知の世界に飛び込むので何も考えずにいくし、その姿勢を示す。最強のチャレンジャーを目指す」。果たして、神戸の挑戦が成就するのか、王者が一蹴するのか。いよいよ明日、日本一のフットサルチームが決まる。
文・写真=本田好伸
PUMA CUP 2015 第20回全日本フットサル選手権大会 決勝ラウンド
2015年3月14日(土) 準決勝結果
会場:国立代々木競技場第一体育館(東京都)
14:00 ペスカドーラ町田 1-1(1-0、0-1、延前0-0、延後0-0、PK2-3) デウソン神戸
16:30 バルドラール浦安 1-3(1-2、0-1) 名古屋オーシャンズ
2015年3月15日(土) 組み合わせ
会場:国立代々木競技場第一体育館(東京都)
3位決定戦
12:00 ペスカドーラ町田 vs バルドラール浦安
決勝戦
15:00 デウソン神戸 vs 名古屋オーシャンズ
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