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「切れない無線」こと Dust Networks を利用し、インターネット上で工場やデータセンターなどを安定して遠隔監視できる装置「Dust-Gateway」が登場した。東京エレクトロン デバイス(TED)が開発したものだ。
Dust Networks は、無線メッシュネットワークと呼ばれる技術の1つ。多くの無線通信機器を相互につなげて網の目のような回線を作り、機器のいくつかが故障しても、残る機器でそれを補って回線を維持する。いわばアドホックネットワークの発展型。
特定の機器に不具合が起きるだけで大きな影響を受ける一般の無線 LAN(Wi-Fi)などに比べ、安定性が高い。さらに Dust Networks は省電力が特徴で、メッシュネットワークを運用する際、外部電源に頼らず機器の内蔵バッテリだけで長期間稼働できる。
主な用途はメッシュネットワークに各種のセンサを接続し、発電所や工場、データセンターなどの稼働状況を見張る、というもの。
TED が今回開発した Dust-Gateway は、Dust Networks で構築したメッシュネットワークとインターネットをつなぐ橋渡し役。あらゆる機器をインターネットと連携させる「IoT(モノのインターネット)」を後押しする製品だ。
アットマークテクノの IoT ゲートウェイ「Armadillo-IoT」に、Dust Networks の対応の部品を組み込んでいる。Dust Networks の API(アプリケーションプログラミングインターフェイス)を利用してさまざまなセンサと簡便、柔軟に接続し、インターネットを介して各種のクラウドサービスにそれらのデータを送信可能。
TED はまず、早期に評価を始めたい企業向けの「アーリーアクセス版」を20台限定で3月末より出荷開始する。6月からは量産版を出荷予定。なお、価格については別途問い合わせるよう案内している。