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「CFで勝負したい」柏FW工藤が今季初得点含む2発!!
[3.3 ACLグループリーグ第2節 柏5-1ビン・ズオン 柏]
今季の躍動を期待させる2ゴールだ。柏レイソルの背番号「9」を背負うFW工藤壮人は、今季初得点を含む2得点で、今季のACL初勝利に貢献した。
1点目は「自分のところにボールが転がってきたようなカタチ」(工藤)だが、ストライカーらしく確実にゴールへと流し込み、ゴールラッシュの口火を切った。「得意なカタチ」(工藤)である2点目は、MF太田徹郎のCKからFW大津祐樹がニアサイドでコースを変えると、最後はファーサイドで頭から飛び込んだ。
「そんなに焦りはなかったんですけど、FWとして早い段階でゴールを取れるに越したことはない」。公式戦3戦目でのゴールに、安堵の表情を見せていた。
過去2戦では3トップの右で起用されていた工藤だが、ビン・ズオン(ベトナム)戦ではFWレアンドロに変わって中央に入った。「CFで勝負したいという気持ちは常に持ち続けている。レアンドロという素晴らしいCFがいますけど、『誰をCFで使うか』『3トップを誰でいくか』監督の悩みをひとつ増やせたのはよかったと思います」。得点だけでなく、ビルドアップのシーンでは相手CBをものともせずポストプレーをこなすなど、CFとしての役割を全うした。
後半30分からは別の役割も担った。キャプテンのMF大谷秀和が退いてからは、工藤の腕にキャプテンマークが巻かれた。「タニくん(大谷)に聞いたら『他にキャプテンマークを付けるやつがいなかった』って言われたので(笑)。次はもっと頼ってもらえるように、頑張らないといけない」。そう自嘲気味に語ったが、ビン・ズオンに1点を返されスタジアムに嫌な空気が流れた試合終盤、キャプテン工藤の「集中しろ!」という檄は、確かにスタンドまで響いていた。
(取材・文 奥山典幸)
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