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米Microsoftは今夏に予定している次期OS「Windows 10」の無料アップデートの対象に、現在違法コピー版のWindowsがインストールされているPCも含める。米Reutersが3月18日(現地時間)、同社のOperating System担当上級副社長のテリー・マイヤーソン氏がそう語ったと報じた。
同社広報担当者は米Venture Beatをはじめとする複数の米メディアに対し、「Windows 10の要件を満たす端末であれば、海賊版Windows搭載端末も含めてアップデートできる。ユーザーは長期的には正規にライセンスされたWindowsの価値に気付くとわれわれは確信しているので、違法コピーユーザーが正規版に移行しやすくする」と説明した。
Microsoftはこれまで、違法コピーの撲滅に努めてきた。同社は2011年の公式ブログで、特に中国、ブラジル、ロシア、インド(BRICs)では違法コピーによって正規ユーザー企業は年間16億ドル以上の損失を被っていると説明している。
だが、Microsoftの収益に占めるWindowsの割合は減っており、直近の決算ではWindowsとOfficeのライセンスからの収益の割合は前年同期から23%減の16%だった。
Microsoftは17日付の公式ブログで、中国でのWindowsの普及のためにLenovo、Tencent、Qihu 360、Xiaomiと戦略的提携を結んだことも発表した。