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かつて“遺影”の役も…佐々木希がヤンキー路線で「大根」返上

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かつて“遺影”の役も…佐々木希がヤンキー路線で「大根」返上

 かつて“遺影”の役も…佐々木希がヤンキー路線で「大根」返上

 大根はもう“返品”のようだ。永作博美(44)主演映画「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」(姜秀瓊監督)の公開初日舞台あいさつが28日、都内で行われた。
 
  サプライズで台湾出身の姜監督の手紙が読まれると、永作は目頭を押さえて「グッときました」と感激の様子。しかし、主演の永作以上に監督の手紙が胸にこたえたのは共演の佐々木希(27)だろう。「監督はたくさんのことを教えてくれた」と涙目になっていたが、さもありなん。
 
  この映画は能登半島を舞台に、永作演じるコーヒー店の店主と、佐々木演じる2人の子供を持つシングルマザーが心通わせていく姿を描いている。佐々木といえば、モデルから女優に転身したものの演技はなかなか上達せず、「大根」のレッテルを貼られ続けた。
 
 「佐々木に演技の素質がないわけではなく、これまでの作品の監督たちは大手事務所の所属で売れっ子の佐々木に対して演技指導も遠慮があり、及び腰だった。ところが、佐々木のことを知らない女流の姜監督は、女性ならではの視点でとことん女優として大切な要素を教え込んだ。姜監督はアジアの名匠エドワード・ヤンの後継者とも目される実力派。おかげで佐々木は殻を打ち破ることができたのです」(映画ライター)
 
  公開に先立つ19日、モデル時代から親友の木下優樹菜(27)が佐々木とともに公開記念イベントに登場(写真)。元ヤンキーで子持ちの木下は“ヤンママ”の風格たっぷり。その木下の佐々木の演技評はというと、「『ヒザ立ててスマホいじってご飯食べるのとか母親として共感できた』『4回も泣いた』と絶賛していました」(配給関係者)。
 
  かつてはドラマで準主役にもかかわらずセリフのない役だったり、また、別のドラマでは遺影のみの登場だったりと歯がゆい思いもしてきた佐々木。しかし、今は“マイルドヤンキー”が流行語にも選ばれる時代である。名匠との出会いで演技開眼。時代がようやく佐々木に追いついた。

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