体調不良や生理前、季節の変わり目など思わぬ場所にポツンとできてしまう大人ニキビ。丁寧な洗顔やスキンケアである程度ケアできた思春期ニキビに比べ、大人ニキビは非常に頑固で一筋縄ではいかないものだ。

　そこで今回は、オルビスが行ったニキビケアに関する調査をもとに、大人ニキビの正しい対処法を紹介しよう。

　■6割以上が“あご”のニキビに悩まされている

　大人ニキビに最も悩まされやすい、25～35歳の女性会社員500名を対象に「ニキビができることの多い顔のパーツ」を聞いてみたところ、6割以上の女性が答えたのが「あご」（59％）で、最多となった。続いて「頬」（36％）、「口まわり」（28％）、「フェイスライン（23％）」の順に。

　「できてしまうニキビの傾向は？」と聞いてみたところ、「同じような場所にできる」（58％）や「月経前にできる」（54％）という回答が半数を超え、次いで「繰り返しできる」（31％）、「治りにくい」（26％）などの回答も多く見られた。

　おでこや頬などの皮脂が多い部分に常にポツポツとできた若い頃のニキビに対し、あごや頬、口まわりなどの顔の中心から下の部分にかけて、周期的に同じような場所にできるのが大人ニキビの特徴のようだ。

　■7割の人がニキビ対策なし!?

　続いて「ニキビの原因は？」という質問では、約6割の女性が「ホルモン周期」と回答。周期的にニキビができることや月経前にニキビができやすいことから、月経によるホルモンバランスの変化がニキビの大きな原因だと認識している人が多かった。

　しかし一方では、ニキビケアについて「特に何もしていない」と答えた人が35％、「ニキビができたときしかケアをしていない」と答えた人が34％となり、約7割の人が普段から特別なニキビケアは行っていないという結果に。

　理由としては、「ニキビができていないときのニキビケアの方法が分からないから」や「ニキビができていないときのニキビケアは不要だと考えているから」など、大人のニキビケアに対する意識が非常に低いことがわかっ分かった。

　■ 大人ニキビの原因は、この時期特有の気候も関係！

　日常的にエアコンのきいた場所で長時間過ごしたり、加齢による肌の水分量のが低下したりといった原因で、大人の肌は非常に乾燥しやすい。乾燥が進むとお肌のターンオーバーが乱れるため、古い角質が毛穴に詰まって頑固な大人ニキビとして現れてしまうのだ。

　また、気温が不安定なこの季節はなかなか身体が気候に順応できず、さらに紫外線が増えることで肌のバリア機能が低下。…