社会そのほか速
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6歳の娘がこの春、小学校に入学しました。たったひとりの新1年生です。
「行ってきまーす!」と元気に外に飛び出していく娘の後ろ姿に成長を感じて、あんなに小さかったのになぁ……と、見送りながらしみじみしてしまいました。ちいさな村の小学校までの坂道を、茶色い大きなランドセルを背負ってとことこと歩いています。
事前に行われた学校説明会でいろいろ質問やお願いをしていたので、給食の牛乳のアレルギーや、気になるマーガリンのトランス飽和脂肪酸が入ったメニューやら、先生たちはこちらの申し出にていねいに対応してくれています。わが家では献立にマーガリンが使われている場合はこちらで代替え品を持たせることにしました。
揚げパンやスパゲッティ、きのこのソテーなど、まるでお題のようにメニューを再現していますが「あみパン」とあったときは、さすがに「???」でした。編んであるパンなのでしょうか……よくわからなかったので、フレンチトーストを持たせました。娘は他の子と違うものを食べることにそれほど抵抗がないようで、それに生徒数も少ないせいか、その辺りはほっとしています。というのは、お弁当を持たせたくても「ひとりだけ違う」ということが子どものプレッシャーとなるのではないか、と危惧していたからです。
本来ならば「人と違う」ということは、いわば個性なので何も気にすることはないと思うのですが(他人に迷惑がかからなければ)、逆にそれがネックになる場合もあります。おとながきちんとフォローできればいいなぁと思いつつも、おとなが画一的な行動に重きを置いているとなかなかうまく行きません。好き嫌いの問題も、そのうち食べるようになるさーと、気長に構えたいもの。でも食べ残すのはもったいないですから、他の好きな子にあげるとか、動物のえさにするとか、そういった工夫は必要です。
でもなにより、そんなメニューを作るのがけっこうたのしくて「揚げパンによもぎを入れてみよう」とか、アドリブを取り入れながらやっています。わたしの妹も、給食のパンだけは手作りと決めているらしく、毎週決まった曜日にまとめてパンを焼き、それを子どもに持たせています。元は材料の不安からはじまったパン作りですが、今ではそんな不安よりもスキルアップのためにおおいに役立っているようで、そういうポジティブな転換はなんだか得した気分。
情報が交錯するなか、食の安全基準は家庭それぞれでしょう。…