社会そのほか速
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よしもとばなな初の新聞連載小説として2003年11から2004年5月まで読売新聞にて連載されていた『海のふた』が映画化。モデル、作家としても活躍する菊池亜希子を主演に迎え、今夏公開となります。
2006年に刊行され、よしもとばななの世界観の集大成ともいえる最高傑作とファンの間でも高く評価されている本作の舞台は海の近くの「かき氷店」。伝説的なインディーズ・ミュージシャン、原マスミの名曲にインスパイアされたこの小説は、よしもとばななが毎年夏に家族で訪れ続けてきた西伊豆の海岸が舞台となっています。
本作の主人公まりは、夢を追って上京するものの、都会の生活のなかで、自分がずっと変わらずに好きなものは“かき氷”だと気付き、お店を開くため帰郷。海辺の町でのスローライフが心地よく、そして、切なく描かれていて、まりのように一度は上京するものの、帰郷して地元で働くUターンや、田舎で暮らすスローライフに惹かれる都会の人たちも多い現代に注目のストーリーです。
本作で、主人公まりが作るかき氷は「真冬でも行列のできるかき氷屋」で話題の「埜庵」石附浩太郎さんが監修し、糖蜜とみかん水という一般的なかき氷のイメージとは対極にある上質な“かき氷”。さらに、舞台美術をしていたまりの手作りの店は、インテリアや小物にこだわって作られており、レトロでおしゃれな内装に心をくすぐられます。
主演の菊池さんは、自ら編集長を務める書籍「菊池亜希子ムックマッシュ」が累計27万部を超えるヒットを記録するなど、世代を超えて、おしゃれ好き、カルチャー好きの男女から絶大な人気を誇る女優。都会の喧騒を離れ、故郷で“かき氷”のお店を開き、新しい人生を踏み出そうとする主人公・まりを演じ、よしもとばななの世界観そのままに体現しています。
菊池さんからのメッセージは以下のとおり。
心から好きだと思えることがある。
全てをなげうって、そのために生きる決意をする。
それは、決してやさしいことではない。きれいごとでは済ませられないこともいっぱいある。
それでも、そうやって生きると決める。
この映画は、女の子の夢物語なんかでは決してなく、日々の営みに対する讃歌のような映画です。
土地ときちんとつながること。
人ときちんと向き合うこと。
それが、生きるということ。
見たらきっと、体の中にある大切な何かがキンと響くはず。
かき氷を食べたときの、染みるけど愛おしいような、あの感じ。…