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3月19日はアカデミー賞設立記念日。1927(昭和2)年のこの日、アメリカで映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が設立された事を記念して制定されました。ちなみに、第1回アカデミー賞で作品賞を獲得したのはウィリアム・A・ウエルマン監督の「つばさ」。今年もゴージャスなレッドカーペットの上を華やかな出演者達が歩き、その模様と授賞式の様子は全世界に中継されましたよね。
さて、アカデミー賞を受賞した俳優や監督、スタッフに渡されるトロフィーといえば言わずと知れた「オスカー像」ですが、何故この像の事を「オスカー」と呼ぶようになったのかご存知でしょうか?
実はこの「オスカー像」という呼び名はニックネームで、正式名称は「アカデミー・アワード・オブ・メリット」。諸説ありますが、AMPASの司書であり、のちにエグゼクティブ・ディレクターとなるマーガレット・ヘリックが事務局に届いたトロフィーを見て「この像、私のおじさんのオスカーに似ている」と言ったことからAMPASの職員たちがトロフィーを「オスカー」と呼び始め、それがそのまま映画業界全体に広がっていったというのが有力な説。何だか口コミの力を再認識させられるエピソードですね。
【演劇ガイド:上村 由紀子】