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アレッサンドロ・デラクア(Alessandro dell’Acqua)による「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」15-16AWウィメンズコレクションは、まるで映画を編集するかのように、いくつかの異なる要素をハイライトし、イタリアの魅力、色気をユニークにコンテンポラリーに物語った。
ディテール、素材、アイテムなどあえて予測されないもの同士を組み合わせによって生まれる不一致感を、調和させることを試みたデラクア。カラーパレットのベースとなるのは、ホワイト、ペールピンク、ベージュ、落ち着いたパステルカラー、ブラック、ゴールドなど。
ショーの前半に登場したのは、厚手のマニッシュなツイルと、ゴールドに輝くラミネート加工を施した素材によるアイテムの組み合わせ。男性的な精密さと、女性的な煌びやかさ、一見相反するもの同士はミステリアスな色気をまとって新たな女性像を創造する。
続いて、タペストリープリントにジャカード刺繍を施し、絵画タッチに仕上げたニットコート、ペンシルスカート、ニットドレスや、木目柄をブラッシュモヘアで表現したセットアップ、コートなど、ビクトリア朝時代を彷彿させるゴージャスなムードを吹き込む。
柔らかなペールピンクのシフォンで仕立てられたブラウス、プリーツ加工を施したティアードスカートは、レイヤードによって複雑な色の重なりを見せ、隠す、見せるを絶妙なバランスで保つ。今シーズンのインスピレーション源の一つである、ルキノ・ヴィスコンティの映画『Senso(夏の嵐)』の世界に描かれる豪華でありながらも隠されたセンシュアリティーが表現されているようだ。