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ラッパー 兼 実業家 兼 ビヨンセの夫 ジェイ・Zが、3月に買収した定額制音楽配信サービス TIDAL の提供地域を大幅に追加。米国ほか世界30か国以上でのサービス開始を発表しました。3月30日に開催したメディア向け発表会では、マドンナや Daft Punk など豪華ゲストが顔を揃えました。
TIDAL といえば、スウェーデンの Aspiroが2014年に立ち上げた定額制音楽配信サービス。Spotify など主要な定額制音楽配信サービスが 320kbps の圧縮フォーマットで音楽を配信しているのに対し、CD とおなじ 44.1kHz/16bit、1411kbps のロスレス配信を提供しているのが特徴です。
また Aspiroは5年前から Spotify と同様の圧縮フォーマットによる定額音楽配信サービス WiMP も展開していましたが、こちらは現在、TIDALのサービスの一部となっています。
3月30日のメディア向け発表会に集まったゲストはビヨンセをはじめ、マドンナ、Duft Punk、ジャック・ホワイト、リアーナ、アリシア・キーズ、ニッキー・ミナージュ、カニエ・ウェスト、Arcade Fire など。合計16組におよぶ錚々たる顔ぶれで、ステージ上で TIDAL との契約書(?)にサインをするといったパフォーマンスなどを見せました。
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Spotify とテイラー・スウィフトの一件をはじめとして、定額制音楽配信サービスとアーティストやレーベルの間ではこれまで何度か 支払金額を巡るトラブル が起こっています。にも関わらず、(ミュージシャンがオーナーとはいえ) おなじ定額制音楽配信サービスの TIDAL の発表会にこれだけのメンツが揃ったことには、やはり違和感を感じずにはいられません。
英Financial Timesなどによれば、実はこのゲスト陣は全員が TIDAL の親会社 Aspiroの株主になっているとのこと。2月のグラミー賞直前にジェイ・Z は「仲間」に声をかけ、極秘の会談を行いました。そして、その場で現金と株式受け渡しの約束を交わしたとしています。
今回米国を含む30か国以上へサービスを拡大した TIDAL の世界展開は、昨年から計画されていたもの。今年後半にはさらにオーストラリアなど数か国でサービスを開始する計画があります。また TIDAL は CES 2015 にて英 Meridian が開発したハイレゾフォーマット MQA への対応も打ち出しており、当初の計画どおりなら、2015年前半にも MQA フォーマットによるハイレゾ相当の楽曲配信を開始します。…