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ソフトバンク孫社長、印スマホベンチャーへの出資交渉に見る他社との差別化戦略

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ソフトバンク孫社長、印スマホベンチャーへの出資交渉に見る他社との差別化戦略

 ソフトバンク孫社長、印スマホベンチャーへの出資交渉に見る他社との差別化戦略

 

  3月26日付ロイターの報道で、ソフトバンクが率いる投資連合がインドのスマートフォンベンチャーであるマイクロマックス・インフォマティクス(Micromax Informatics)への出資を打診していることが明らかになり、次はとうとうハードへの進出かと話題になっている。
  
  出資規模は同社の株式の20%取得を目標としており、約10億ドルの規模と見られる。
 
 ■爆発的成長を誇る新興国のスマホベンチャー
 
  国内だけでスマートフォンを選択していると世界にはiPhoneとサムスンしかデバイスがないような錯覚に陥るが、実は中国をはじめ巨大消費国には現地のメーカーが多く立ち上がっており、携帯電話の一大消費地であるインドでもスマホを扱うベンチャーの活躍が盛んだ。
 
  その中でも圧倒的な成長を遂げているのが、今回ソフトバンクが投資を視野に入れているマイクロマックス・インフォマティックスという会社だ。粗悪品の目立つ中国メーカーとは一線を画し、かなりクオリティの高いプロダクトを企画開発できるところが大きな注目点である。
 
 ■サムスンを抜き1位になったマイクロマックス
 
  ITマーケットのデータプロバイダーであるIDCが発表した調査結果によると、マイクロマックスの国内シェアは2014年4-6月期で17.8%と、首位サムスンの28.8%に追いつこうとしており、サムスンにとってはインドビジネスの大きな脅威になってきた。
 
  さらに、別の調査会社カリナスの発表によると、同年第4四半期にはサムスンを抜き1位に躍り出る結果となっている。これが2008年にスタートアップで市場に参入し、ゼロから開発を始めてここまでシェアを伸ばしていることを考えれば、同社がいかに激しく成長し市場を震撼させているのかが伺い知れる。
 
  いわゆる工場を持たない会社「ファブレスカンパニー」としてスタートアップをしたマイクロマックスは、製造はせずに商品プランニングとセールスに特化したビジネスモデルを展開してきたが、2014年からは自社でも工場を持ってスマホとタブレッドの製造に乗り出している。
 
 ■30日持つバッテリー搭載のスマホ
 
  同社はとにかくクオリティを高めることに注力している。そのひとつの事例となっているのが30日間持続するバッテリーを搭載したフィーチャーフォンで、インドの国内市場で大きな人気を博した。
  
  低価格ながら本質的なクオリティにこだわる同社の姿勢は、中国からの粗悪品をシャットアウトすることに成功し、大きなシェア獲得の背景となっている。…

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