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映画俳優のハリソン・フォードが、人気 SF 映画『ブレードランナー』の続編に出演することが正式に決まりました。前作に引き続きリック・デッカード役を演じます。製作会社アルコン・エンターテインメントが発表したもので、前作の脚本および監督だったリドリー・スコットは製作総指揮にまわり、『プリズナーズ』のドゥニ・ヴィルヌーブが監督を務めます。
2011年に「絶対にリメイクしないこと」を条件に『ブレードランナー』の権利を買い取ったアルコン・エンターテインメントは、続編の製作を計画していました。当初はクリス・ノーランを監督に擁する計画でしたが、その了解を得るため訪ねたリドリー・スコット本人が監督を快諾。続編の製作が決定しました。しかし脚本の構想が固まった頃、多くの作品を抱えるリドリー・スコットが本作では製作総指揮にまわることを決めたため、新たな監督の決定が待たれていました。
そして新監督として発表されたのは、ドゥニ・ヴィルヌーブでした。アカデミー賞外国映画部門にノミネートされた『灼熱の魂』や終始緊迫感が持続するクライム・サスペンス『プリズナーズ』で知られる人物です。
続編の脚本は、前作を共同執筆したリドリー・スコットとハンプトン・ファンチャーがあらすじを煮詰め、ファンチャーと『グリーン・ランタン』のマイケル・グリーンが執筆しました。三幕仕立てになっており、前作から数十年後の世界が舞台。昨年スコット監督が語ったところでは、前作では主役だったリック・デッカードを探すストーリーとなる模様です。
昨年12月、続編の脚本を読んだハリソン・フォードはこれを絶賛していました。リドリー・スコットの発言などから、一部ではすでにハリソン・フォードがデッカード役で続投決定と伝えられていたものの、公式な発表はなされないままでした。今回監督決定のリリースにハリソン・フォードの名が記されたことで、ようやく出演が確定したことになりましす。
すでに製作決定から数年が経とうとする『ブレードランナー』続編も、ヴィルヌーブ監督のもと本格的にプロジェクトが始動することになりそうです。とはいえ、発表された撮影の開始時期は2016年夏からの計画。とすれば順調に製作が進んだとしても、劇場公開は2017年以降となりそうです。
ちなみに『ブレードランナー』といえば、ファンの間で話題となるのが「デッカード=レプリカント」説。リドリー・スコットは過去にこの説を認める発言をしているものの、公式見解というわけでもありません。作中においては一般的なレプリカントの寿命は4年という設定。前作から「数十年後の世界でデッカードを探す」続編にどのような捻りがくわえられているのか、公開の日がいまから気になるところです。