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フランケンシュタインが造った体がつぎはぎだらけの怪物。これは小説の中の話だが、これに近いことが現実になろうとしている。わずか2年後には初の人間の頭部移植が実施されるかもしれないというのだ。イタリアの外科医セルジオ・カナヴェロ(氏は、まるでフランケンシュタインのように生きた人間の頭部をドナーの身体に移植可能となるのもそう遠い話ではないと主張する。
目下研究が進められているこの画期的な手術は、筋肉や神経の変性、あるいは進行性の癌で苦しむ患者の命を繋ぎ止めるうえで有効だ。
今年2月に『サージカル・ニューロロジー・インターナショナル(Surgical Neurology International)』誌に掲載されたカナヴェロ氏の論文は、以下のように手術を説明する。
まず手術の開始時に受容者の頭部と献体を冷却し、無酸素状態で細胞が生きることができる時間を稼ぐ。首周囲の組織を切断し、主要な血管を細いチューブを使って結合する。次に脊髄を切断し、受容者の頭部を献体に移植する。脊髄の末端はポリエチレン・グリコールという化学薬品を利用して結合する。これは細胞膜内の脂肪の噛み合わせを促進する効果がある。手術終了後は患者を4週間ほど昏睡状態に保ち、治癒するまで身体が動くことを防ぐ。
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カナヴェロ氏によれば、目を覚ました患者は顔を動かしたり、感じたりでき、1年以内にはこれまでと同じ声で話したり、歩き回ることも可能になるはずだという。2013年に初めてこの手法を発表したときは、学会からはまったく相手にされなかったそうだ。
「社会が必要としないのなら、実施することはないでしょう。ですが、アメリカであれ、ヨーロッパであれ、それを望まないのが人々であるのなら、別の場所でもそうだとは限りません」とカナヴェロ氏。
「これが正しく実施されるよう務めていますが、この手術に協力する人がいることを確かめておかなくてはね。」
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初の頭部移植手術は、猿を使った実験として1970年米クリーブランドのケース・ウェスタン・リザーブ大学で成功裏に実施されている。この猿は9日間生きた後、免疫系の拒絶反応を発症した。
via:telegraph・原文翻訳:hiroching
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