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下水に間伐材…「不要なものを活用する」バイオマス発電の可能性

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下水に間伐材…「不要なものを活用する」バイオマス発電の可能性

 下水に間伐材…「不要なものを活用する」バイオマス発電の可能性

 

 バイオマス発電と聞いてピンとくる方は、電力業界従事者か環境問題に真摯に向き合っている方だけではないだろうか。

 バイオマス発電の“バイオ”とは生物の総称であり、バイオマス発電は特に植物性由来のエネルギー源を使った発電方式。太陽エネルギーによる光合成によって自らエネルギーを作り出すことのできる植物体を、集合した一定量(マス)でエネルギーとして利用できるものを表す。

 ■ 植物性プランクトンや藻類の研究が進む

 これまで主流はトウモロコシやサトウキビなどから精製されたバイオエタノールであったが、食糧問題などから昨今ではこれらの穀物や農産物を使う方式が否定視される場面も多くなってきている。

 穀物や農産物に変わるバイオマスとして“植物性プランクトンや藻類”なども研究されており、東日本大震災直後に注目された原油に近い成分を作り出す藻類、オーランチオキトリウムなどは実用に向けて大きく動き出している。

 下水処理場など汚水処理の過程で成長できるといわれるオーランチオキトリウムは理論上、成長過程でのコストが極端に少ないといわれ、仙台市などでは下水処理施設をオーランチオキトリムの製造拠点とする考えを公表している。

 ■ 間伐材を使った木質チップ燃料

 また、林業などで樹木の成長を妨げる細かい枝などを伐採してできる、間伐材を燃料として発電するものもバイオマス発電に含まれる。宮崎県児湯郡都農町の株式会社グリーンバイオマスファクトリーでは、その間伐材や未利用の木材を“木質チップ”として燃料化し、それを元に発電機を回す。

 原料となる未利用の木材は会社のある都農町にも大量に存在し、また、樹木が成長する過程でも必ず発生する。さらに、樹木の生長に必須の光合成により、空気中の二酸化炭素を取り入れているため、化石燃料などと違い、新たに二酸化炭素を作り出すことがない。つまり、“カーボンオフセット”となっているのだ。

 ここで2つの事例を紹介したが、共通する部分は“不要なものを活用する”ことだ。下水という不要なものに含まれる多くの有機物、林業で不要となる間伐材。実は捨ててしまうにはもったいないほどの可能性を秘めていたのである。

 これら“不要なものを活用する”という発想が、バイオマス発電に限らずすべての環境問題、いや、社会問題で重要なファクターとなってくるのである。

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