社会そのほか速
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先日「大人の品格にふさわしいお酒の楽しみ方」というテーマで講演をした。ワイン、日本酒、焼酎、ウイスキー、ビールと幅広~くお話しする。お話の後は、ワインのブラインドテイスティング。2種のワインを用意し、まずは正しいテイスティングの方法と“ホスト・テイスティングの裏ワザ”をご伝授し、その後、さて、どちらが高いワイン?というお遊びクイズをお楽しみいただくという趣向だ。
これ、結構、いろんなところでやらせていただくんですねぇ。そう、あのお正月の人気番組「芸能人格付けチェック」の一般人バージョン。いわば「一流サラリーマン格付けチェック」である。
よく出題(!)に使うワインは、「チリのカベルネ・ソーヴィニヨン」と「フランス、ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン」だ。金額的にはほぼ10倍くらい違うものをお出しする。
その時にもよるが、5割から7割くらいの確率で正解者がでる。決してワインのプロでもワイン愛好家でもない、ごく普通の一流サラリーマン(ややこしいな)の方たちでも、だ。
だって、カベルネ、わかりやすいからね。ちなみに、間違えても画面(会場)から消えることはない(当たり前)。
たとえば、チリ・カベは「甘酸っぱくフルーティで、渋味は多くなく、ジューシーで飲みやすい」のに対し、ボル・カベは「落ち着いた香りと味で、どこか土っぽいような感じ、渋味も多くて飲みにくい」のだ。
チリワインが人気なのは、お手頃価格というだけでなく、赤ワインでも飲みやすいからという大きな特徴があるのだね。
■ジュヴレに引けを取らないチリ・ピノの銘柄とは?
で、今回。ピノ・ノワールを選んでみた。
チリのピノ・ノワールとブルゴーニュ・ジュヴレ・シャンベルタン(品種はピノ・ノワール)だ。金額もほぼ10倍近く差がある。こーれーがー、難しかった。かなり難しかった。いや、すごい似ているんだもん、ホント。
通常、チリや新大陸系(カリフォルニアやオーストラリアなど)のピノは、色が濃くて、香りもジャムみたいに甘く強く、味わいには渋味もあって甘いものが多い。対して本場ブルゴーニュは、色が淡く、香りも落ち着いて、サクランボや木苺みたいな香りがして、渋味はあるけどきめ細やかで、甘味というよりも酸味が際立つものが多い。カベルネよりわかりやすいと思ったのだ。
しかし今回のチリ・ピノは、まるでブルゴーニュ。色も香りも味わいも、すごく似ているのだ。
いや、びっくりしたー。…