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アルガルベカップ2015のグループリーグ第3節が9日に行われ、なでしこジャパンはフランス女子代表と対戦した。
6月に控えたカナダ・女子ワールドカップの前哨戦となる同大会。初戦のデンマーク戦を1-2で落としたなでしこは、第2戦のポルトガル戦に3-0と快勝。フランス戦に決勝進出の望みをかける。
この試合、最初にチャンスを掴んだのはフランス。16分、エリーズ・ビュサグリアのパスに抜けだしたウジェニー・ル・ソメーがキーパーと一対一となる。しかし、シュートは海堀あゆみが飛び出して防いだ。
さらに30分、フランスはカウンターからル・ソメーが右サイドを突破。クロスボールを上げると、こぼれ球を拾ったビュサグリアがワントラップから右足を振りぬく。しかし、シュートは枠の上に外れた。
ここまでシュートが無かったなでしこだったが、ワンチャンスをものにする。43分、右サイドに飛び出した宮間あやから中央の大儀見優季がボールを受けると、ゴール前の菅澤優衣香にパス。菅澤が潰れながらペナルティエリア左に落とすと、川澄奈穂美が右足アウトサイドでシュート。これがゴール右に決まり、なでしこが先制点を挙げた。このまま、なでしこが1点をリードして前半を折り返す。
しかし、後半立ち上がりになでしこがピンチを迎える。53分、フランスが左サイドから攻めこむと、ペナルティエリア内で近賀ゆかりがロール・ブローを倒してしまう。キッカーのガエターヌ・ティネがしっかりと左下に決め、フランスが同点に追いついた。
流れを変えたいなでしこは61分、宇津木瑠美と大野忍に代えて阪口夢穂と安藤梢を投入する。
その後も攻めこむフランス。64分、前線でボールを受けたル・ソメーが一人をかわして左足でシュートを放つが、海堀が正面でキャッチした。続く70分、中央でボールを受けたティネがワンタッチでペナルティエリア右のル・ソメーへ渡すと、ル・ソメーがゴール上に蹴りこみ、逆転に成功する。
終始押し込まれるなでしこは、80分に川村優理と近賀、菅澤を下げ、田中明日菜と鮫島彩、高瀬愛実をピッチに送り込む。
しかし直後の分、なでしこ陣内の深い位置でティネがパスを奪うと、そのままペナルティエリア内まで持ち込みシュート。これが決まり、フランスが2点差をつける。
反撃に出たいなでしこは86分、宮間が上げた右からのクロスに大儀見が頭で合わせ、ネットを揺らしたが、オフサイドの判定で幻の得点となった。…