社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
ある人気占い師にこっそりと聞いたところによると、女性たちが持ちかけて来る相談で一番多いのは「元彼が忘れられない、どうしたらいいの?」「元彼と復縁したいのだけれど、そうすべき?」……というお悩みなのだそう。
元彼への未練……誰もが一度は抱いたことがあるだろう。彼と別れたあと、新しい出会いがなかったり、または新しい彼氏ができたとしてもその彼に不満を持ったときに「あぁ、別れるんじゃなかった」「元彼のほうがよかった!!」と思ったことのない女性はいないハズ。
今回はそんな「復縁するべきか否か?」という問題についてリサーチしてみた。ほんの少しでも悩める女性たちの手助けになれば幸いである。
「大学卒業と同時に同じ年の彼と別れた。就職で環境がガラッと変わることもあり互いに納得した上での別れだった。でもそれから一年半、いろいろな男性と出会ったけど『やっぱり彼がいちばん良かった』と、後悔。プチ同窓会という名の飲み会が開かれたのを機に、思い切って『やっぱりあなたが好き』と告白。フラれるのはイヤだったけど、それ以上に引きずることのほうがずっと怖かった。結果は……な、なんと『実は俺も!』という死ぬほど嬉しい言葉。それからヨリを戻して今は昔以上にラブラブ! 一度失ったからこそ、私のバカさ加減や彼のいいところも骨身に沁みてわかるので、昔のようなくだらないケンカはしません。そして今度、その彼が私の旦那様になります(笑)」(28歳・小売業)
――「元彼が忘れられない」「復縁したい」と願う女性たちが羨むような「ハッピーエンド」である。タイミングと運が良くなければ決して叶わないような事態であるが、世の中にはこんな話も実際にあったりする。元彼との幸福な未来を夢見て占い師の元へ駆け込む女性たちがいるというのも頷ける話だ。
それでは、逆に「復縁なんかするんじゃなかった、そうすれば思い出はキレイなままだったのに……!」というバッドエンドのほうも見てみよう。
「20代の時、めちゃめちゃ好きで、婚約までした彼と、どうにもならない家庭の事情で別れた。それから年齢と男性経験を重ねたけれど、ずーっと彼のことが忘れられなくて、それが直接の原因じゃないけど結婚にも失敗……。それから十年後、互いにバツイチの状態で彼と偶然再会! あっと言う間に燃え上がって、即ベッドイン。ものすごく幸せなハズだったけれど、次第に『なんか違う』と思うように。…『ああ、そういえばコイツってこういう奴だった』『私、そういえば彼のこういうところがイヤだったんだ』と思い出すこと増えていった。そう、彼は昔のままだったのだ。彼が変わったというより、私が変わったという方が正しいのかもしれない。別れてからの時間が長すぎたのかな。ヨリなんか戻すんじゃなかった、と思いながら、そっとフェードアウトしました」(41歳・出版社勤務)
――夢が叶ったハズなのに、現実はバラ色じゃなかった……というつらいケース。注目すべきは「彼は変わっていなかったけれど、私は変わった」「離れてから時間が経ち過ぎた」というフレーズだ。離れて過ごしているあいだに最愛のひとのイメージが変わってしまった、あるいは昔の思い出を美化しすぎてしまった……というのが“うまくいかなかった原因”だ。
「復縁して良かった!」より、よくある話なのがまた元彼への思いに揺れる女性たちの心を悩ませるのだ。
それでは、結局元彼への思いに揺れる女性たちは復縁すべきなのか? やめるべきではなのだろうか?
成功例と失敗例を比べてみよう。状況など細かい点は異なるが、うまくいったパターンには
1.別れてからそれほど時間が経っていない
2.当事者同士の年齢が比較的若い
という特徴がある。
逆にうまくいかなかった例は、「別れてから年数が経っている」「当事者同士の年齢が高い」ということだ。これはどういう意味を持つのだろう。
別れてからけっこうな年月が経っているということは、その間にそれぞれ経験を積んでいるということである。同じ環境にいても、人それぞれ学ぶことは異なる。にも関わらず、更に違う経験を味わってしまったら、「ふたりの成長速度が違ってきてしまう」のだ。
あなたにも経験があるだろう。学生時代仲が良かった友達と社会人になり久しぶりに会ってみたら「なんか話が合わない」「一緒にいても楽しくない」と感じてしまい、その場は愛想笑いして、あとはもう何か適当な理由をつけて疎遠になっていったことが……。
もしも「別れた彼と復縁しよう!」とすると、この「環境が変わった昔の友人になにか違和感を覚える」のと同じことが2人の間に、ほぼ確実に起こるのだ。あなたと彼がまだ若く柔軟性のある年齢で、そして別れてから日が浅いのならばまだよい。「ん?」「なんか違うな」という思いを抱えても、相手に合わせることができる。
けれど、そうでなかったら……。…ヨリを戻して嬉しいハズなのに、ある日ふとこう思ってしまうのだ。
「あれ、この人って、こんな人だったっけ?」
「そうだ、別れの決め手はこの人のこういうところにウンザリしたからだった」
ただでさえ、男と女との成長速度は違う。女性は過去の失敗を糧に「もう同じことは二度としない」と成長できる生き物(というより嫌なことやつらい体験をいつまでも記憶にとどめてある)だが、男性はよほど壮絶な挫折でもしない限り「驚くほど昔と変わっていない」ことのほうが多い。
あなたが昔の彼とうまくいかなかったのには必ず何か原因があるハズだ。破局の原因が「あなたの未熟」で他になにも悪い要素がなかったのならば、思い切って元彼に思いをぶつけてみるのも良いだろう。
けれど、それ以外の要因で別れてしまっていた場合、ヨリを戻したところで「別れの前にのゴタゴタ」が再び繰り返される確率はかなり高い。何故ならあなたは変わったかも知れないが、彼はまったく変わっていないからだ。あなたが悩み、苦しめられたあの頃と同じように……。
「今がうまくいかない」「元彼とヨリを戻したい」と嘆くまえに、別れてからあなたと彼が通り過ぎた環境の違いをよく考えてみよう。それがあまりにも異なりすぎるときは……過去の美しい夢は夢のまま静かに眠らせて、あなたは前を向き新たな道を歩んだほうがよいのかも知れない。
「夢物語のような復縁」にはそれなりのリスクもあるのだから……。
(神崎桃子)