今年も行われたアカデミー授賞式。

　女性にとって楽しみなのは、セレブがどんなドレスを着てくるのかということ。自分のファッションにも取り入れたいトレンドがわかるのも魅力です。今年は特に、白や淡い色のドレスが目立っていました。

多くの女優が白をチョイス

　レッドカーペットに登場する女優陣を見ていて、その白いドレスの多さに驚きました。

　リース・ウィザースプーン、ケリー・ワシントン、ジュリアン・ムーア、マリオン・コティヤール、ニコール・キッドマン、レディー・ガガ、ルピタ・ニョンゴなど、挙げればきりがありません。助演女優賞に輝いたパトリシア・アークエットも、片側にスリーブがある、彫刻のようなデザインの白いトップでした。

　でも、同じ白といっても、シルキーな白やメタリックな白、クリーミーな白など、さまざまなトーンが見られ、それぞれが個性的。そのなかには、真珠そのもので白いカラーを表現したものも。昨年の助演女優賞に輝いたルピタ・ニョンゴが、6000粒もの真珠がついた「カルバン・クライン」のドレスで登場したのです。

　イベントでは常にベストドレッサーに選ばれる彼女のセンスはここでも注目の的。6000個の真珠なんて、ただでさえ細身の彼女にはとても重そう。でもまったくそんな素振りは見せず、とてもエレガントに振舞っていました。

ピンクやヌードカラーにも注目

　また、ピンク系のドレスも人気がありました。アナ・ウィンターとグウィネス・パルトローは淡いパウダー・ピンクをチョイス。グウィネスのドレスは「ラルフ＆ルッソ」のもので、左肩に大きな花のデコレーションがついた春らしいデザインでした。

　また、スモーキーなピンクを選んだのは、オプラ・ウィンフリー、ゾーイ・サルダナ、ヴィオラ・デイヴィス。ジェニファー・アニストンの「ヴェルサーチ」のドレスはヌードカラーのような薄ピンクでした。

　ジェニファー・ロペスが選んだのは、胸元が大きく開いた「エリー・サーブ」のドレス。色もヌードカラーでとてもセクシーでした。助演女優賞にノミネートされたキーラ・ナイトレイもヌードカラーのドレスで登場。妊娠中の彼女を優しく包むような「ヴァレンティノ」のドレスはフローラルの刺繍付き。授賞式を楽しむ彼女に、とてもよく似合っていました。

ダークカラーで上品にまとめたベテラン勢

　19回目のオスカー候補として最前列に座っていたメリル・ストリープは、黒いシルキーなジャケットとロングスカートに白いブラウス。…