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柏を熟知するネルシーニョ神戸とのJ1開幕戦にも自信…DF鈴木「どっちもどっち」
[3.3 ACLグループリーグ第2節 柏5-1ビン・ズオン 柏]
5-1というスコアが示すように、柏レイソルが多くの時間でボールを支配した。対するビン・ズオン(ベトナム)の攻撃は2トップの一角であるナイジェリア人FWガニユ・オセニ頼みだったが、173cm、85kgの強靭なフィジカルを活かした突破に柏DFは手を焼き、自陣で多くのファウルを与えてしまった。それでも、シュートは1本に抑えた。「体が強くて、コンタクトが得意な選手だと思ったので、離して見て、最後のところでブロックすることを意識していました」とマッチアップしたDF鈴木大輔は振り返る。
悔やまれるのは、オセニの唯一のシュートを得点につなげられてしまったことだ。柏DFラインの裏のスペースに出された浮き球にオセニが反応。鈴木はすぐさま追いついたが、ナイジェリア人ストライカーに体を当てられて振り切られると、GK菅野孝憲との1対1を制された。「失点のところは気づいたら吹っ飛びましたけど(笑)。状況をしっかりと見て対応できるように」と反省を口にした。
じつはオセニは日本、そして鈴木と浅からぬ因縁がある。07年U-17W杯グループリーグ第2戦、日本と対したナイジェリアの先発に名を連ねたオセニは、先制点を奪い3-0の勝利に貢献している(その後、日本はグループリーグで敗退、ナイジェリアは同大会で優勝している)。鈴木はその試合では出場はなかったが、8年のときを経て、激しいマッチアップを繰り広げた。
来る土曜日にはいよいよJ1が開幕。柏はアウェーでの神戸戦を迎える。昨季まで5年半にわたって柏の監督を務めていたネルシーニョが今季から指揮をとる、因縁の相手といえる。「(柏が)やることはわかっていると思いますし、個人個人の特徴も把握していると思う」と警戒したが、「こっちも(ネルシーニョ監督が)やってくることは読めたりするので、どっちもどっちですね」と不敵に語った。「今日のようなサッカーができれば」。ACL3連戦を2勝1分の好成績で終え、自信を深めた柏がリーグ開幕戦に臨む。
(取材・文 奥山典幸)
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